検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:12,253 hit

ページ2

大きな石に腰かけて、無一郎は少し休憩した。

樹々の葉によって日陰となっているこの場所は、
ひんやりとしていて居心地が良い。

少女はというと、こちらを気にする事なく
川のほとりにかがみ込んだ。
両手で清らかな水を掬い、こくり、と飲む。

そんな彼女を少し遠くから見守りつつ、無一郎は
木の葉の囁きと水の音に耳をすませ、これからの
自分の人生について、考えようと思った。

こんなにも穏やかな時間が、今までの人生の中に
どれくらいあったのだろうか。

少年は静かに目を閉じて、遠い記憶へと
想いを馳せた。



両親を亡くし、双子の兄を鬼に殺され
自らも重傷を負った。

あまりに辛過ぎる過去を、無一郎は長い間
自分の中のどこかわからない所へ封じ込めていた。

政府非公認の組織である『鬼殺隊』の当主に保護されやがて刀を握るようになった彼は、
剣の才能にとてつもなく恵まれていた。


_____人喰い鬼を滅ぼす為に、命を懸けて
戦っている人たちがいる。

そんな事実を……僕らは全く以って知らなかったんだ。


ねぇ、兄さん………。

これから先、僕はどうやって生きていけば
いいんだろう______?



とは言え、彼に残された時間は少ない。

二十五になるまで、あと八年。
たった八年、経つか経たぬかの内に……彼の寿命は
尽きてしまうのだ。

それまでに残された時間を、どう過ごしていくか。

三→←一


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

藤葛(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます…!嬉しいです…更新頑張ります (2020年7月23日 19時) (レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん - とっても良い作品ですね!文才がうらやましいです、、、。頑張って下さいね! (2020年7月23日 13時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藤葛 | 作成日時:2020年7月15日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。