双子の姉は剣道部を避けている【薄桜鬼ＳＳＬ】

忘れたい ページ6

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　『ところで、これはどのような集まりですか?


　 先生方がいらっしゃるということは友達とかではないでしょうし』



　昼食を食べ始めて落ち着いたころ疑問を口にする



平助「Aと千鶴と薫以外の全員、剣道部だぜ」


千鶴「えっ！」


沖田「平助は違うでしょｗ」


平助「うるせぇ！どうせ入るんだしいいじゃねぇか！」


　『藤堂君も入るんですか？』


平助「あぁ！！昔からやってるからな！」



　本当に好きなんですね


　輝いた笑顔です


　でも


　・


　・


　・



　『すみません


　 用事を思い出しました


　 お先に失礼します』



　昼食を片付ける


　なるべく不自然に見えないように


　でも足早に屋上を出る



薫「っ！姉さん！」



　薫まで付いてきました



　『薫・・・どうしたんですか？』


薫「ううん、姉さんと一緒にいたいだけだよ


　 それにあの中には居づらいしね」


　『千鶴は平気そうでしたけど』


薫「うん、千鶴はなれてると思うよ」(ボソッ



　？


　
　『そういえば薫は何部に入るつもりですか？


　 やっぱり剣道部ですか？


　 中学でもやってましたし・・・』



薫「姉さんがいいって言うなら入るけど


　 いやなら入らないよ」



　『私のことは気にしないでください


　 自分のやりたいことをやってくださいね』



　薫がやりたいことなら反対はしない


　それが剣道部でも・・・



薫「わかった


　 千鶴にも聞いてみるよ」


　１年生と２年生の間の階段で別れる


薫「また帰りに」


　

　・


　・


　
　自分の席に着く


　剣道は好き


　一番好きなことだった


　けどどうしてもあの家を思い出してしまう


　
　『ふぅ・・・』



　机に突っ伏す


　十数年の記憶はそう簡単には消えないようだ




　・



　・


　
　・



　・



　忘れたい


　・



　・


　
　・

約十年前の雨、雷→←屋上

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