７3話 ページ25
急いでアイドル科の門を出て涙を拭う。
後ろを振り返っても、もちろんいずくんは追いかけてきてくれない。
いずくんの性格はしっかり理解している。
冷たくされたのが初めてだったわけではない。
でも今日のいずくんは何か違った。
「私...何かしちゃったのかな...」
朝からの行動を考え直すも、思い当たる点はなかった。
？「ねぇ君、どうしたの？」
「あ、す、すみません。大丈夫です」
？「大丈夫じゃないでしょ〜？泣いちゃってるじゃん」
話しかけてきたのはアイドル科の男子生徒。
以前の出来事を思い出し、足がすくんでしまう。
モブ「あれ？怖がらせちゃった？ごめんね。そんなつもりはなかったんだけど...
美味しいものでも食べて元気だそうよ。おいで」
そう言うと男子生徒は私の手首を掴んで歩き出した
前もこうだった。
ついてっちゃいけない。
そもそも怖くて足がうまく動かない。
「あのっ...私、用があるのでっ!」
モブ「ん？用って？」
「えぇっと...」
モブ「ないみたいだね。よし、いこうっ」
爽やかな笑顔とは裏腹に、私の手首を掴む腕は跡が残りそうなくらいしっかりと掴まれていた。
「やだ...やめてくださいっ!」
モブ「ねぇ、そろそろ俺怒るよ〜？」
「えっ、あのっ... 月「俺もそろそろ怒るぞ」
「レオ...先輩」
月「嫌がってるだろ。離せよ」
いつもの明るい声と表情ではない、低い声で冷たい目。
初めて見たレオ先輩に、私はただ見つめることしかできなかった。
モブ「お前さあ、少し人気のあるグループに所属してるからって調子乗りすぎなんじゃないの？」
月「そんなの実力だ。お前には力がないだけだろ。
その子が嫌がってるんだから
離せよ」
反対側の手首をレオ先輩が掴み、男子生徒をキッと睨んだ。
見たことない鋭い目つき。
その迫力に追いやられたのか、男子生徒は無言で離れていった。
まだ少し怖くてレオ先輩を見られない。
月「大丈夫か!?A!!」
いつもの明るい声。
「レオ先輩っ...」
安心して私はその場にへたり込んでしまった。
レオ先輩の先ほどの迫力は跡形もなくなり、優しく私を包み込んでくれた。
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おむはる(プロフ) - ゆらさん» いえいえ〜！お力になれたなら幸いです(*´ω`*) これからも影ながら応援しています、頑張ってくださいー！！！ (2020年5月28日 2時) (
レス) id: 275c852316 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 真 仁愛さん» 通知良かったです！！これからも頑張りますねっ(●´ω`●) (2020年5月28日 1時) (レス) id: e539970858 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - おむはるさん» ありがとうございます！通知良かったですっ！(--;) (2020年5月28日 1時) (レス) id: e539970858 (このIDを非表示/違反報告)
真 仁愛(プロフ) - 通知届いてますよ〜！全然大丈夫です！これからも最新応援してます！！ (2020年5月25日 11時) (レス) id: d067df49bb (このIDを非表示/違反報告)
おむはる(プロフ) - コメント失礼します〜自分は通知届いています！！いつも通知から読まさせていただいているので大丈夫だと思います！ (2020年5月25日 0時) (レス) id: 275c852316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆら | 作成日時：2020年5月13日 2時
