可愛いが21つ ページ22
長かったようで短かった1学期が終わりを向かえた
1年生達も何だかんだ練習に慣れ始め
本格的な夏が始まると同時に
全中に向けての練習も更にレベルが上がる
『さつきー、氷お願い！』
僕達マネージャーも選手のサポートで大変だ
「いてて...すんませんっ、赤司っち」
「話は後だ、直ぐに冷やせ」
3対2の途中、
どうやら涼太は足首を挫いたらしい
右足を庇うように、こちらへ歩いてきた
海崎くんはドリンクを
外の水道で作っているため、自然と僕が応急措置を行うことに
まぁ、海崎くんがいても僕が引き受けるんだけどね
バケツに水と氷を入れ
そのなかに足を入れされる
その間にテーピングと、タオルを用意して側に置いた
『痛みはどのくらい？』
「割と軽めっス」
『そっか、ならテーピングして今日はもう見学ね』
僕のその言葉に
えぇ！？と、驚きの声を上げたあと
しぶしぶ、分かったと了承した
うちわで扇いでいると
涼太がボソッと呟く
「Aっちは、隼人っちのこと...どう思う？」
今度は僕が驚いた
まさか、そんなことを聞かれるなんて思ってなかったから
『いい人だとは思うよ。気が利くし、マネージャーの仕事も一生懸命やってくれるし』
「..そうっスよねっ」
ホッとしたような表情
あぁ、なるほど
揺れてるのか
海崎くんを信じるべきか、疑うべきか
友達想いの優しい性格してるからね、涼太は
『...でも、ちょっと嫌われちゃってるみたい。勘違いかも知れないけど』
苦笑い
困ったように振る舞えば
また涼太の顔が曇った
どう見えてるかな
彼のこと僕は好きだけど、嫌われちゃってるみたいでちょっと悲しいな
今の僕のタイトルを言うなれば、これ
そんな風に見えてるんでしょ？
悲しむ僕を見て、また迷い始めたんでしょ？
ゴメンね、涼太
君の優しい心、利用させてもらうね
『もし、何か起こっても...涼太は僕のこと、信じてくれる？
"僕を"裏切らないよね..？』
『...なんてねっ、僕強いもんっ
負けないっ...涼太？』
手を握ってきた
顔を伏せて
「裏切らないっ、俺は絶対に。..不安にさせてゴメン、ゴメンねAっち」
嗚呼、本当に優しい
さて、そろそろいいかな
先に仕掛けてきたのはそっちだもん、海崎くん
君がどうなろうと知ったこっちゃないよ
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fumi(プロフ) - ととさん» ありがとうございます！！これからも応援お願いします！ (2019年9月23日 21時) (
レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)
とと - 面白いです！更新、頑張ってください！！ (2019年9月18日 17時) (レス) id: c762306e8d (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 千秋さん» あ、ありがとうございます！そういってもらえてとても嬉しいです(泣)頑張りますっ (2019年6月10日 20時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)
千秋 - 面白いです！更新頑張ってください！^^応援しています (2019年6月9日 17時) (レス) id: 7fb4496ab8 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 今は予定は無いですが、いつか書いて見たいと思っています！コメントありがとうございます！ (2019年5月1日 20時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi | 作成日時：2019年1月30日 21時
