可愛い僕【黒子のバスケ】【悪男主】

可愛いが18つ ページ19

柊side


「なんなのよ！！」


気づけば私の口からそんな言葉が出ていた


驚いて目を丸くする西條くん
そんな顔も憎たらしいくらい可愛くて


可愛いから、憎くて



「私に見せつけてるのっ？
仲がいいって？好かれてるって？
まるで、私は邪魔者のようにっ」



"って柊もいたのか"


彼の言葉が辛かった
おまけみたい



「今までの嫌がらせだって、怖がることもなくて
むしろ、キセキの世代や虹村くんに護られて
どうして貴方なの、どうして貴方が好かれるの！」



『えっ..嫌がらせって柊さんが...？』



「そうよ、画鋲も体操服も裏サイトも全部全部全部っ！！
...虹村くんに似合うのは私よ、わたしなんだからっ
貴方なんて、あなたなんていなくなればっ...ぁ..」




ふと感じた
憎しみの視線



呆れ、絶望


そんな感情も混じっていた



「お前もそういう奴だったんだな」



涙目になる西條くんに駆け寄り
そう言った虹村くん


「ぁ、いゃ、違うのっ、これはっ」



「いい友達だと思ってたんだけど、違ったみたいだな。俺のA傷つけて覚悟はできてんだろうな?」



冷たい目
今までの、優しく微笑みかけてくれた虹村君じゃなかった



通りすがり、
西條くんが口角をあげて



『ざまぁ』



そう言った気がした



虹村くんに嫌われた
いや、呆れられた



その事実がまだ受け入れられなくて



彼の服を掴み引き止める



「離せ」



払われる腕が、とてつもなく痛く感じて



胸が張り裂けそうで
涙がこぼれ落ちる



「だから、焦らないほうがいいって言ったのに」



「海崎く..ん..」



突然現れた協力者



「まぁ、いいや。今まで実験台になってくださってありがとうございました
この学校のやつらがどれだけ西條信者かわかったんで、それじゃあ」


まって、待ってよ
私を見捨てないでよ



「私達、協力者でしょっ！！」



「そうでしたね、んじゃあ明日からどうなるかも見させてもらいますね。
今、出回ってますよ裏サイトにさっきのこと」


スマホを傾けて、私に動画を見せる



あぁ、なんでっ
一体誰が撮っていたの


「西條信者がどういった行動とるのかも知りたいんで、協力してくださいね..？」



あぁぁああああぁあああああ！！！

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