第44話 ページ4
貴「やっほー、大輝。久しぶり。」
テツヤやお医者さんの話によると、3日位寝込んでたらしいから
久しぶりなのかな…?
…いや、久しぶりじゃないな。
青「………。」
大輝は何も返さないまま、よろよろと近づいてきた。
貴「…大輝?」
ベッドの傍でピタッと止まると
大輝は私の頬に手を伸ばした。
青「生き、てんのか…?」
貴「残念ながらね。」
肩をすくめてみせる。
…死にかけてから、表情が変わるようになった。
青「ハッ…残念ながらって、何だよ…」
そう言って笑う大輝の声は震えている。
体が、震えている。
頬に触れている手が、震えていて、
まるで私が、
触ったら壊れてしまうような砂のお城のように、
触れるか触れないかのギリギリで触れている。
私は大輝の手に自分のを重ね、
もっとしっかり頬に触れさせた。
貴「温かいでしょ?
私はまだ、生きている。」
断言すると、大輝は顔を歪めて、
青「…生きて、る……」
貴「うん。」
青「…あったけぇ、な。」
貴「うん。」
青「…良かった…」
それは安堵からなのか、
大輝は涙を流しながら笑った。
青「…あったけぇ……」
貴「…うん。」
死にかけて、表情の変わるようになった私は、
この状態になって尚、いや、前よりももっと、
死にたいと望んでいます____
貴「ごめんね、大輝…」
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空良(プロフ) - はぴなるさん» ほんとですか?嬉しいです(*^^*)閲覧ありがとうございました! (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - aumu95さん» 恐縮です!閲覧ありがとうございました(*^^*) (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - よゆさん» ありがとうございます!そういってもらえると嬉しいです♪( ´▽`) (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - うさぎたん^^さん» 代わりに答えて頂きありがとうございました(*^^*)閲覧ありがとうございました! (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - Syukaさん» 返信遅くなってすみません(>_<)答えられずにすみませんでした!閲覧ありがとうございました(*^^*) (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fragrance/
作成日時:2013年1月2日 21時