6話 ページ7
一松side
いつものサンダルを履き、ドアを開けて外に出てみると、夕焼けで辺りはオレンジ色に染まっていた。
「ありがとうございました!」
後ろの方で声がした。
振り返ってみると、ドアの前で手を振って見送る彼女がいた。夕焼けの色が彼女にかかり、とても綺麗と感じてしまった。
そんな考えを振り払うかのように、一松は頭を小さく振った。
(何考えてるんだよ、俺は…!)
一松はパーカーのポケットに手を突っ込んで、あの騒がしい家に向かって歩いていった。
Aside
「俺は松野一松。また近いうちにここに来るよ」
そう言いながら抱いていたレタスを降ろし、店を出ていった松野さん。
今まで会ったお客さんの中ですごく印象が残った気がする。勿論いい意味で。
悪い感じはしなかったし、ネコと遊んでた松野さんはとても笑顔だった。
見送る時に「また来てください」と言いたかったけど、心の中にしまい込んだ。
歩いていく松野さんの背中をじっと見送っていると、後ろから「そろそろ戻ってこい」と店長の声が聞こえた。
(変わった人だったなぁ)
今度はネコ以外の話をしてみたい。
どんな人なんだろうか。
あなたを少し知ってみたいと思う私は、おかしいのでしょうか?
そんなことを思いつつ、残っている仕事を終わらせるため店の中に戻っていった。
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庵茱(プロフ) - こ、更新されましたか……?ありがとうございます、ずっと待っていました (2018年9月9日 3時) (レス) id: 9d4ec62492 (このIDを非表示/違反報告)
水 - 早く更新してー (2017年6月22日 17時) (レス) id: f2ccda5e36 (このIDを非表示/違反報告)
みみか - あの、、はやく更新して。楽しみだし///変なところで終わらないで・・・・(^∀^#) (2016年9月24日 13時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこふぁ - はああ〜!!面白いっ!!更新楽しみにしてます!! (2016年8月27日 14時) (レス) id: e2cb741d4e (このIDを非表示/違反報告)
しゅみい - めっちゃ面白かったです!!更新楽しみにしています(^^)!! (2016年8月8日 19時) (レス) id: 29d4621366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:annku | 作成日時:2015年11月4日 19時