【おそ松さん】ネコカフェのあの子【一松】

３６話 ページ38

「え…」








おそ松の姿を見た途端、Aはぽかんと口を開けて固まってしまった。






それを見ていた一松は舌打ちを抑えたい気持ちでいっぱいになった。








おそ「え、何！？本当に彼女いたの！？え、マジで！！？」









一松はおそ松の会話を聞こうともせず、大きくため息をするとAの腕を掴んだ。






一松「…行こう」


「え、でも、あの人…」


一松「いいから」








急いで彼から離れようとしたが、おそ松はA達の前に立ち塞がった。








おそ「おっと待った一松！！逃げようなんてするなよ？」








ふと、おそ松はAの顔をじっと見ると口を開いた。









おそ「君、めちゃくちゃ可愛いね！！一松じゃなくて俺にしない？てか、俺とセッ…」









何か言いかけたおそ松だったが、急いで一松が殴った。









バタッ









おそ松は地面に倒れると、そのまま動かなくなった。









「え、え！？いいんですか！？兄弟じゃ…」


一松「いいよ。あんまり煩くされると、後々面倒なことになるから」









そう言うと、スタスタと先に行ってしまう一松。


Aは倒れているおそ松に罪悪感を残しながら付いていった。








「ほっといて良かったんですか？あの人…」


一松「…ん」









そして、一松はそっと心の中で最初で最後の神頼みをした。









(おそ松兄さんの記憶が無くなりますように…)



　

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