【おそ松さん】ネコカフェのあの子【一松】

３１話 ページ33

人通りが少ない道を歩いていく。




いつも通っていく道なのに、何だか今日は違和感を感じる。







「……」







気のせいだろうか、後ろから視線を感じる。




後ろを振り返ってみると誰もいない。






ふと、友人達と店長が言ってたことを思い出した









『不審者が出たんだって！！』


『最近、この辺に不審者が出るって言ってたからな』









ま、まさか…考えすぎだよね。




とにかく早く家に帰りたい。






せめて人がいる所に出ないと。







そう思いながら、早歩きで歩いていくと




後ろから足音が聞こえてきた。









気のせいじゃない。








Aは怖くなって駆け出そうとしたが、誰かに腕を引っ張られた







「…っ！！？」








バランスを崩しそうになるのを何とか堪えたが、また引っ張られてそのまま何かにぶつかった。




恐る恐る振り返ると、知らない男性に腕を掴まれていた。







(まさか、この人が！！)








深く帽子を被ってて顔は見れないが、多分三十代後半ぐらいだろう。







「は、放して下さい！！！」







腕を振り解こうとしても、相手は成人男性。


力に敵うわけなかった。






男「いいじゃねぇか。ちょっとこっち来て楽しいことしねぇか？？」


「いやっ！！」







男に無理矢理腕を引っ張られ、路地裏に連れて行かれる。







怖い、怖い…！！




誰か…助けて！！！







Aは振り絞って声を出した。








「誰か助けて！！！」









＊＊＊＊＊＊＊＊









おそ「なぁなぁ一松。何でそんなに不機嫌なのさ〜」







酒を片手に一松の肩を組むおそ松は、ベロベロに酔っぱらっていた。







チョロ「よしなっておそ松兄さん」


一松「…」


十四「どうしたんだろうね〜？一松兄さん…」


トド「…分かんない」








いつもより不機嫌な一松に、周りはどうすればいいのか分からなかった。



　

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