17話 ページ18
帰り道。
いつもと同じ道なのに、違って見える。
ふと、手に貼られた絆創膏を見つめる。
気のせいなのか、あの人のぬくもりが残っている気がする。
絆創膏が貼られた手の甲を撫でるように触った。
楽しくなかった人生が、楽しいって思うようになってきた。
本当に変。
正直戸惑うし、こんな感情を持つなんて初めてだし…。
そんなことを考えていたら、いつの間にか家の前に着いていた。
一松「…ただいま」
ドアを開けて中に入ると、一松以外の松達が揃っていた。
トド「あ、おかえりー!一松兄さん♪」
十四「おかえりー!一松兄さん野球しよ!野球!!」
トド松はまた女と出掛けていたのだろうか、服装が派手だった。
十四松は相変わらず部屋の中でバットを振り回していた。
ここまではいつもと変わらなかった。
すると、おそ松は一松の顔を見ると目を丸くした。
おそ「あれ?一松、顔赤いけど?」
一松「え…」
そう言われて、自分の頬を触ってみた。
(…熱い)
カラ「熱か?」
カラ松は立ち上がると、一松の近くに寄って額に手を当てようとしたが、その手は一松によって逆方向に折られた。
カラ「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」
痛さで床を転げ回るカラ松を、無表情に見下ろす一松。
チョロ「いや、いい加減学習しろって」
それを見ていたチョロ松は小さく呟いた。
その隣にいた一松は、頬を触ったまま固まっていた。
(まさか、ね…)
ある感情が芽生えていることに気づき始めた一松だったが、それを認めようとしなかった
907人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
庵茱(プロフ) - こ、更新されましたか……?ありがとうございます、ずっと待っていました (2018年9月9日 3時) (レス) id: 9d4ec62492 (このIDを非表示/違反報告)
水 - 早く更新してー (2017年6月22日 17時) (レス) id: f2ccda5e36 (このIDを非表示/違反報告)
みみか - あの、、はやく更新して。楽しみだし///変なところで終わらないで・・・・(^∀^#) (2016年9月24日 13時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこふぁ - はああ〜!!面白いっ!!更新楽しみにしてます!! (2016年8月27日 14時) (レス) id: e2cb741d4e (このIDを非表示/違反報告)
しゅみい - めっちゃ面白かったです!!更新楽しみにしています(^^)!! (2016年8月8日 19時) (レス) id: 29d4621366 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:annku | 作成日時:2015年11月4日 19時