円堂の血を引く私と円堂守・・・【second】 (ページ11)

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６１話・迎え2015/9/10 ページ11

あ「はぁ・・・・。」

与えられた部屋のベッドの上で私は深いため息をつく。

その理由。

結局女神のブレスレットについて何もわからなかったからだ。

あ(こんなところに長居している暇はないのにっ・・・！！)

早くロココと合流したい。

難しくてもまもちゃんに自分の無事は伝えたい。

・・・こんなところで長々時を過ごすことがどれだけ周りに迷惑をかけるのだろうと思うと
何とも言えない気持ちになる。

・・・それに・・・

あ(・・・静かすぎて天国にでもいる気分になる。正直怖いよ・・・。)

まるで自分がもう死んでしまったかのように錯覚してしまう。

あ「会いたいよ・・・皆・・・。」

それもこれも全部あいつら！ガルシルドたちのせいだ！！

あいつらさえいなければ私はいつも・・・

幸せだった。

あ「うっ・・・うっ・・・。」

悔しくて、悔しくて。

憎くて、憎くて…

自然と私の頬に涙が伝った。

セ「・・・。」

ギュ「・・・。」

エ「あぁ～あ・・・ないちゃった・・・。」

セ・ギュ「誰のせいだ/よ！！」

エ「あ・・・あはは・・。」

あ「・・・。」

部屋の外からずっと私の様子をセイン達が見てくれているのがわかる。

・・・心配してくれているという子とは分かる。

だけどーーー

あ「みんな・・・。」

セ・ギュ・エ「！！」

あ「・・・一人にして・・・。」

セ「・・・わかった。」

ガチャン・・・

３人がその場から離れていくのがわかった。

望み通り私は一人となった。

そう・・・望み通り・・・

あ「っ・・・・」

バンッ！！

私は与えられた部屋の扉を思いっきり開けて３人を追いかける。

そしてその後ろ姿を見つけるとセインに抱き付いた。

セ「！！A！？」

あ「ごめんなさいっ・・・嘘っ・・・。」

セ「嘘・・・？」

あ「・・・そばにいて・・・セイン。」

セ「・・・A。」

ギュ「そうしてあげたほうがいいわ。」

セ「・・・わかった。そばに居よう。」

エ「じゃぁ俺もーーー」

ギュ「あなたはやるべきことがあるでしょ？」

ギュエールは有無を言わせない笑顔をエルフェルに向け、エルフェルをどこかへと連れて行った。

セ「・・・お茶でも入れよう。」

あ「ううん。いらない・・・。」

セ「・・・そうか。」

あ「ねぇ・・・セイン。」

セ「なんだ？」

あ「少し・・・聞きたいことがあるの。」

セ「・・・。」

私は落ち込みながらも考えていたことがある。

それについてセインに問おうと思った。