いや、あの、俺/私たち付き合ってないんですけど(笑)

ジ「三十六話だ」『ジン、もっと笑ってみてよ』 ページ30

......なに今の。



今の、何？


降谷さんのあんな顔、見たことない...

"ﾁｯ"って...、"ﾁｯ"って！！


何て言ったらいいかわかんねぇけど、その、すっげぇかっこよかった...


...ダメだ、さっきので相当顔が赤くなっちまった。


降「...また変なこと考えてるのか」

『そ、そんなんじゃねぇ...』





結局さっき赤くなった顔を隠したまま、俺の家に着いた。

俺は、もうこれ以上ふるやんと一緒にいると心臓が足りなさそうなので、逃げるように車から降りようとした。

が、ふるやんに捕まってしまった。

解せぬ(´・ω・`)

『あの、送ってもらってありがとうございました。あの、帰してください///』

降「まだ赤いのか」

貴方のせいですよ！！

現に今だって俺の自由を奪いやがって！！

降「言わないお前が悪いんだろ。大人しくしてろ」

『それでわかりましたって言えるほどわんこじゃないんだな俺は』

降「そんなこと言ってられるのも今のうちだぞ」

『はーなーせーくーだーさーいー！』

意味がないことは承知しているが、一応ジタバタして抵抗してみる。

案の定何にもならず、俺の抵抗は悲しい結果となった。

くそ、ゴリラめ(*｀Д´)ノ！！！ｺﾝﾆｬﾛｰ!


そうこう考えていると、車内にﾁｭｯ、とリップ音がした。

思考が停止する。

俺は今、何をされた？


だんだん思考力が戻ってくると、俺はやっとのことで理解した。

俺は今、降谷さんにくちすひ←なるものをされたんだ。

いとも簡単に、ファーストキスを奪われたのだ。


一瞬にしてｶｧｧｧと顔を真っ赤にし、慌てて降谷さんから目を逸らす。

『な、な、ふる、や、さん...？///』

あからさまにキョドる俺何て露知らず、降谷さんは余裕シャクシャクの笑みで俺を見る。

降「どうしたんだ幸人。さっきみたいに抵抗しろよ」

できねぇっスよ！貴方のせいで！！

こんの確信犯め！俺様！イケメン！←

『こんの、人で遊びやがって...』

降「何だ、また同じ目にあいたいのか」

『めめめめ滅相もございません！』

こ、こえー！
ふるやんこえー！

この人ヤバいよ、うん。

そんなとこも好きだけどな！！(`・ω・´)ｷﾘｯ



『というか、今日ホントにどーしたんだよ？嫌だよ明日槍が降ってくるとか』

降「ホォー、どうやら一度痛い目にあわせないといけないみたいだな」

『キャー降谷さんが意味深(笑)なこと言ってる〜！(裏声)』

いやこんな茶番してる場合じゃないんだよ！

早く帰らせて！(切実)

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