別れの言葉は心のなかで ページ45
Aは大きな光の中に包みこまれ始める。
「A…？？」
『アスタ、魔法帝になるまで守るって言ったのに約束守れなくてごめんね。』
「どういうことだよ…？！なんでAそんなこと言うんだよ。何なんだよその光！！！！」
『ごめんね……アスタ……』
だめだ、もう悲しくて、辛くて涙が溢れてきてアスタが霞んで見えないよ…
最後だからちゃんとみんなの顔を見たいのに…
「……A…」
『ノ…ゼル団長……』
何か感じ取っているのか少し哀しそうな表情のノゼル団長がいる。
『ノゼル団長も…そんな表情するん…ですね…』
「A……お前は…」
ノゼル団長が何か伝えようとするけど、どんどん声が遠くなる。
みんなの声、存在がどんどん離れていく＿＿。
魔法を使っていないのに身体が宙に浮き、空に向かっているのが分かる。
ありがとうって言えないままだ。みんなに、大好きって言えないまま…
そして、
『フエゴレオンさん……！！！』
まだ全てを治し切れていないのに、意識もまだ戻ってないのに…！
まだちゃんと顔を見ておかえりなさいって言ってないのに…
なんて自分は無力なんだろう
悔しくて、涙が止まらない……
そして、あの時の夢のピンクの靄の中で言われたあの人の最後の言葉を思い出す。
“ああ、あともう一つ、＿＿＿＿”
そう、あの言葉。
あの人は確かに、こう言ったんだ。
“ああ、あともう一つ”
“あなたが消えたあとはあなたの記憶はみんなの中から消えますわ”
そう、わたしの記憶は無くなってしまうんだ…
空からみんなを見つめると一瞬大きな光が落ちたあと、みんなの表情が一気に変わる。
「あれ、何でオレ空なんか見てたんだ…？！」
「アスタ！！！そんなことより敵に集中しろ！兄上の為にも闘うのだぁぁ！！！」
『＿＿＿＿！！！！！』
衝撃的な光景に思わず口元を手で押さえてしまう。
一瞬の出来事に言葉が出てこない…。
本当にみんなの中から、Aという記憶が消え、今はフエゴレオンさんが負傷し、敵と闘うことしか考えていない。
『あ、みんな…、みんな……』
泣いているせいか、声が上手く出ない。
精一杯声をかけるが、もう自分の声はみんなには届かない。
これが、この世界とのお別れなんだ…
.
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妖狐の巴衛(プロフ) - フエゴレオンのエがェになってます！ (2018年5月6日 18時) (
レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
fuca(プロフ) - 白龍さん» コメントありがとうございます！皆さんの期待に応えられる内容になるか不安ですがまた続編書いていくので楽しみにしていただけたらと思います(o^^o) (2018年5月6日 10時) (レス) id: 70fbe25f18 (このIDを非表示/違反報告)
fuca(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます(o^^o)続編楽しみにしていただけて嬉しいです！また更新頑張っていきます(o^^o) (2018年5月6日 10時) (レス) id: 70fbe25f18 (このIDを非表示/違反報告)
fuca(プロフ) - ミリアさん» その時の場面でこういうのがあったらいいなと思いその都合に良いものを考えついただけですよ(o^^o)あとは原作などと被らないようにだけ気をつけました。 (2018年5月6日 10時) (レス) id: 70fbe25f18 (このIDを非表示/違反報告)
白龍 - お疲れ様でした！そして続編待ってますーーーーーーーー！！！そしてフエゴレオン団長助かってくれ！！！ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 8060fe6cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fuca | 作成日時：2018年3月18日 12時
