第26話 ページ29
棗side
リビングを出て、俺は瑞葵の部屋に向かった。
部屋の場所は、俺の前の部屋だ。
新しい妹が来たって時に、俺の部屋を使わせるって言われたからな。
そして俺はノックをした。
コンコンッ…
すると、しばらくして遠慮しがちにドアが開く。
貴「は…はい…あ!棗さん!」
最初は怯えてたっぽかったけど、俺を見た瞬間安心したように瑞葵が微笑んだ。
そんな彼女に、俺の頬は自然とゆるむ。
棗「話があるんだけど…今いいか?」
貴「あ、はい!ちょっと待ってください!片付けます!」
瑞葵はそう言って部屋に戻って行った。
しばらくしてまた出てきて、俺を招き入れてくれた。
入ったと同時にするふわっとした香り。
女独特の甘い香りに俺は少しドキッとした。
貴「久しぶりですね…棗さん」
棗「あぁ、本当。何年ぶりだろうな」
貴「びっくりしましたよー!」
なんて言って笑う瑞葵は、昔から変わってなかった。
棗「で、話なんだが…お前、今どうなんだ?」
俺がこう聞くとあいつは肩をビクッと震わせた。
貴「えっと…どうって?」
棗「まだ、あいつらが怖いだろ?」
貴「…………」
気まずそうに俯き、口を閉ざす。
これは肯定ってとっていんだよな?
棗「お前があいつらを怖がってるのは…まぁ、見ればわかる。
俺はお前の小さい頃のことを知ってるから、無理に克服しろなんて言わないし、言えないよ。
さっきまではお前とあいつらが仲良くなるのを望んでたけど…気が変わってな…。
俺はお前が心配だ。放っておけない。久しぶりにあっていきなりなんだなんて思うかもしれないが、許してくれ。」
俺はここまで言って、本題を口にする決心をした。
棗「なぁ、瑞葵。」
貴「…ん?なぁに?棗さん」
大きなくりっとしたたれ目が俺を捉える。
その瞳は、少し不安そうに見えた。
棗「俺と…暮らさないか?」
貴「…え…?」
………………………………………………………
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サキ(プロフ) - 毎日続きが気になってます!更新頑張ってください! (2014年11月9日 12時) (レス) id: 0492487cb6 (このIDを非表示/違反報告)
音巴(プロフ) - (*^ω^* )ルンルン♪ (2014年8月13日 14時) (携帯から) (レス) id: 0c332999e0 (このIDを非表示/違反報告)
ほいっぷ(プロフ) - 音巴さん» おっけ!ありがとうございます!!!がんばりますねー! (2014年8月13日 9時) (レス) id: eb96493ee7 (このIDを非表示/違反報告)
音巴(プロフ) - 承知した。
早く続き、読みたい……。頑張って!! (2014年8月13日 3時) (携帯から) (レス) id: 0c332999e0 (このIDを非表示/違反報告)
ほいっぷ(プロフ) - 音巴さん» わぁ、嬉しい!!ありがとうございます!!あ、ためでいいですよー!笑 (2014年8月13日 3時) (レス) id: eb96493ee7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほいっぷ | 作成日時:2013年9月30日 19時