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Y side
「北山さん、」
「横尾さん?どうした?」
「前から言ってた話、なんだけど。」
「あぁ、なんか言ってたね。仕事のようなそうでないような話?」
ここのところ北山さんに会う仕事が無かったり、メンバーがいて話す機会を作れなくて。会っても次があったり予定が入っていたりして、結局最初に声をかけてから3ヶ月の時間が経っていた。
2人で出た番組収録の後、楽屋でやっと話が出来そうだったので声をかけた。
「いま話してもいい?」
「どーぞー?着替えながらでもいい?」
ミツは私服に着替えながら興味なさげに話を聞く。
「太輔との話なんだけどさ。」
「あー、何か言ってたね。俺に言うの?」
「うん。ミツにはちゃんと言っときたくて。」
「別に好きにすればいいけどなぁ。関係ないし。」
「…え?」
「付き合ってるとか、そういう話じゃないの?」
………
「違った?」
「いや、違わない、けど、」
予想外の反応をするミツが読めない。強がってるとか、なにかを隠してるとか、そんなんじゃない。ほんとに興味がなさそうな顔をしてミツは着替えを済ませた。
「仕事に影響無きゃ俺は関係ないしどっちでもいいよ。ばれないようにしてねってくらい。」
「え、でも、ミツ、」
「まだ誰にも言ってないんだけど、俺にも恋人いるから。特になんか言うとかないわ。」
………
「話ってそれだけ?じゃあ俺行くね。」
さっさと荷物をまとめて出ていこうとするミツ。その顔は悲しいとか、悔しいとか、そんなものは見えない。
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imtr(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます!同じように思ってらっしゃる方がおられてなんだか安心しました。少しでもこのお話が気晴らしになっていれば嬉しいです! (2021年2月22日 23時) (レス) id: 768e339076 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 私もその発言にもやもやしていました…この話を読んで少し心が軽くなった気がします!素敵なお話をありがとうございました! (2021年2月20日 15時) (レス) id: 81c528a286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:imtr | 作成日時:2021年2月18日 20時