D.gray-manー2人で歩く道② (ページ4)

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ジョニーの優しさページ4

ーー食堂にて。

ジョ「…あっA！！教団に戻って来るの久しぶりだったよな、おかえり～！」

『ジョニーくん！ただいま～！そっちもお疲れ様』

最近のAは連続で任務に向かうことが多く、教団には寄らずに、複数の任務先を転々としていた。
およそ2週間ぶりにホームへと戻り、朝食をとっているところであった。

ちょうど会った彼も、朝食を乗せたトレイを手にしており、そのまま彼女の目の前の席に座った。

　

ジョ「何回も思うんだけど、Aはほんと根性あるよなぁ。エクソシストとしての任務も多めに割り振られてるみたいだし、そんな中でもアジア支部の手伝いもしに行ってるし…ちゃんと休めてる？」

『ふふ、心配してくれてありがとう。全然平気だよ！…こうして隙間時間にホームで皆に会えるのが、私にとって1番の原動力になってるから！』

ジョ「そっか。…そういう真っ直ぐなとこはほんと、アレンと似てるんだよな」

『アレンくん？』

ジョ「うん。なんていうか…人前では弱音を出さないで笑顔でいるところとか、なんでも背負おうとするところとか…無理してそうで心配になるんだ」

『ジョニーくん…』
　

彼は、今までのアレンの姿をずっと見て来ている。
本部襲撃があった際には、傷だらけになりながら、動くのでやっとの状態でありながらも、仲間を救おうとしていた姿を目にしていたのだ。

少し寂しげに俯いた彼に、Aが何か声をかけようとすると、すぐにバッ！！と顔を上げて叫んだ。

ジョ「…でも！！2人は恋人同士なんだ！！」

『へっ！？』

ジョ「…特別な関係で、似ている2人だからこそ。
せめてお互いだけは、弱さとか苦しみとか…共有してもいいと思うんだよ」

そう言うとジョニーは、優しく彼女の手を取り、両手で力強く握りしめた。
真っ直ぐに目を合わせてくれている。

　

ジョ「勿論、俺も全力で支える。2人のこと！
だからさ、Aも…アレンの前ではもっと力抜いてもいいと思うし、アレンを甘やかしていいと思うんだ。きっと、2人だからそれが出来るんだよ」

『……ジョニーくん…ありがとう。…確かに、今の私達に必要なことだよね。私も…今まで以上に、アレンくんに寄り添ってみる！そして甘えさせてもらう！』

そんな彼女の言葉に、ジョニーはふははっ！！と大きく口を開けて笑った。

ジョ「うん！！アレンを…俺の大切な友達を、よろしくな、A。」

ーーこれからも、2人で歩き続けられるように。