思わぬ再会 ページ12
フォ(いつもの調子に戻ったようで良かった…)
彼女の笑顔を見ながら、フォーがそう思っていると。
2人の元に、大慌てで蝋花達3人が駆けつけた。
李「あ、2人共そこにいた!」
蝋「たっ大変ですよ!!支部長がAさんを呼んでこいって…」
A『3人とも、そんなに慌ててどうしたの?私を呼んでるって…?』
シィ「…まだ詳細はわからないんですけど、こちらにエクソシストが運ばれてくるって…」
フォ「は!?なんだって…!?」
シィ「今、医務室で待機している所で…あっ、Aさん!!」
4人の気付かぬ間に、Aは走っていった。
…エクソシストが運ばれた。アジア支部に運ばれるということは、かなりの重傷であろう。
(心配…一体誰が……っ!!)
〜〜
A『バク兄っ!!』
バ「A!」
医務室に駆けつけると、ベッドの横にバクとウォン、担当員が立っていた。
バ「そんなに息を切らして…急がせてすまないな」
A『ううん、全然…それよりエクソシストって』
バ「ああ、ウォーカーが運ばれてきたんだ。」
ベッドの傍に行くと、白髪の少年が眠っていた。
全身に怪我を負っているようで、あちこちに治療の跡が残っている。
A『アレンくん!!…アクマに?』
バ「ああ。任務先の中国で戦っていた時に、毒にやられたようでな…駆けつけた時には気を失っていたらしい。現地のアクマは全滅させたようだが…負担も大きく、かなり限界だったようだ」
A『毒って…命に別状はない?』
バ「大丈夫だ。既に治療済みだ。…早く運ばれてきて幸いだったな…」
A『はあ…良かった…。アレンくんが目覚めたら、教団本部で治療してもらうの?』
バ「そのつもりだったが、先程コムイに連絡したらこちらでしてほしいと頼まれてな。治療後、またこの近くに任務で向かってもらうつもりらしい。」
A『そっか。…それ、アレンくんに大分負担かからない?その次の任務、私が行くよ!』
バ「そう言うと思ってな。既にコムイには了承は得ているよ。」
A『…えっ、流石バク兄!』
バ「それでもウォーカーはこちらで預かることにした。リハビリも必要だし、フォーに鍛え直してもらいたしいな。」
A『怪我、かなりひどいもんね…私も出来ることはするね』
バ「ああ、助かるよ」
思わぬ形でのアレンとの再会。
それは彼女の支部での仕事に、大きく影響を及ぼしそうだ。
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作者名:ナジカ | 作成日時:2017年9月9日 19時