第4話 授業開始 ページ6
今日は洛山高校登校2日目だ。
教室に入るとまず優と凛が挨拶してくれた。
｢おはよー｣
『おはよーございマース！』
いい挨拶だ！
晴れやかな朝が来た〜、と今自分で作った適当な歌を席につく。
そうしていると席が前になったクラスメイトに話しかけられた。
｢ねぇねぇ。ちょっと話そうよ〜。｣
『いいよー！』
これも友達を増やすための事だ、頑張ろう！
友達は多い方が学校生活が楽しくなるからね。
｢よーし！じゃあ質問1！｣
そう言われてされた質問は…………。
｢Aちゃんって彼氏いる？｣
『あ、ああ、か、彼氏ね……。』
少〜し吃る。
｢え！この感じだといるの！？私、Aちゃんのファンだから気になるんですけど！｣
やーあのねー私ねー実はね………。
｢え！いるの？｣
｢まじか！｣
｢まあこんだけ可愛いからね！｣
前の子がいちいち大声を出すからギャラリーができてまった。
こうなったらみんなの前で公言するか！
こんなにも早くみんなの前でこのことを公言することになるとは……。
そして勢いよく片手を挙げる。
｢宣言します！私、三津谷Aは彼氏が出来たことも告白された事も1度もありません！｣
「「「「「「………ええ〜〜〜！？」」」」」」
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時は変わって今は2限目前の10分休み。
あの騒ぎの後、先生が入ってきて騒ぎを沈めてくれた。
止める前は「嘘！？」とか、｢なんで｣とか言う類の声が聞こえてきていた。
ーーしょうがないじゃん！ホントに出来たことも告白された事もないのに！
……なんでだろう。
人並みの顔はしてると思うんだけどなー。
あとは……性格ブス………とか？
え、何それショック……。
……は〜……。私も恋したーい！！！！！
そんな事を頬杖をついて考えていたら先生が入って来た。
2時限は数学で得意教科だ。
授業が始まる。
そして教科書と筆箱を取り出す………。
そして違和感に気づく。
私はなんて言うことをしてしまったのだろう。
ーー筆箱、忘れちゃった…………。
1限目は高校生活に関する色々な事についての説明だったため筆箱は使わなかった。
ーー初日から何をしているんだ。私は……。
初日から飛んだ失敗をしてしまった、三津谷Aであった。
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作者名：*lemon* | 作成日時：2018年3月11日 18時
