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「わかりました、ここにいます。
だからちゃんと寝てください、ね?」


そう言って布団をかけてあげたら1分も経たずに北山さんは寝てしまった。

寝付きいいの羨ましい。




そんなことを考えながらベッドのしたに座って北山さんを眺める。

こんなに近くで見ることなんてこの先ないだろうな。


俺は無意識に北山さんの唇に触れていた。

それに気づいて慌てて手を離す。




ついさっき北山さんへの気持ちを認めてしまった俺。

こんな気持ち絶対北山さんに知られるわけにはいかない。


北山さんのことが好きなんて、ましてや男の俺からなんて気持ち悪いって思われるに決まってる。
それなら今のまま店員とお客さんっていう関係でいいんだ。


「なにやってんだろ、俺。」




北山さんの唇に触れた手をじっと見つめながら決めた。

なにがあっても、




俺の気持ちは隠し通す。

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作成日時:2018年6月8日 22時

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