〜６０〜 ページ11
「もちろん、あんたが翔くんのこと何とも思ってないなら、これはどうしようもないし仕方ない、で済む。
だけど好きなんだろ？翔くんに惚れてんだろ？だったら何で答えねぇんだよ。
私も好き、の一言で解決すんじゃん。
あんたの態度がどれだけ翔くんを傷付けてるか分かってんの？」
『･･････』
「あの人はとっくに分かってるよ。あんたが翔くんに惚れてることなんて。
だからこそあんたの口から聞きたいって思ってる。
それとも言えない理由でもあんの？」
『それは････』
分かってる。
松本くんの言いたいことは痛いほど分かってるんだよ。
私の態度が櫻井くんを悩ませてることくらい考えたら分かる。
でもどうしたって智のことが頭から離れない。
あの日の言葉がずっと呪いのように締め付けてきて
言いたいことも言えずにいる。
ダメだなんて言われなくても理解してる。
だけど頭と心はバラバラなの。
どうしたらいいのかなんて、私自身でも分かってない。
「本当馬鹿だね」
二宮くんがいつものように呆れた様子で頬杖をつく。
だけど、その瞳は不規則にゆらゆらと揺れていた。
「素直に認めれば、あなたも翔さんも楽になれるのに」
『･･･でも、』
「そうしたら大ちゃんが苦しむ？」
『････私、智の考えてること分かんない。私のこと女として見てないことは分かってる。ただの家族みたいに思ってるって。だけど櫻井くんと付き合われるのは嫌って･･･意味分かんないよ････』
「そりゃ大ちゃんが自分の気持ちを伝えてないんだから分かるわけないでしょうが。エスパーですかあなたは？」
『･････話してくれない』
「いくら家族同然の幼馴染にだって隠し事の一つや二つあるでしょうよ。それに、今のAさんに言ったって理解できずに延々と悩むだけだろうから言えないんだと思う」
『そんなの、理解はできないかもしれないけど話すだけでもしてくれたら････！』
「じゃあ、「〇〇っていう理由があるから翔くんのことは諦めてね」って言われてあなた納得できます？」
『っ････！』
「できないでしょ？どんな理由があろうと、人が人を好きでいることに否定なんかするもんじゃないってあなたは思ってる。そんなあなたが大ちゃんから理由聞いたところで「はい、翔くんのこと諦めます」ってなんないよ」
二宮くんはふんっ、と鼻を鳴らした。
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とも(プロフ) - 佐倉ちゃん頑張れ！もう一押しだ(￣▽￣;)佐倉ちゃんには可哀想だけど…智くんの為に頑張って！ (2020年2月24日 8時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 翔潤さん» コメントありがとうございます！彼女に寄り添い、そうして想ってくださってとても嬉しいです。まだまだ物語は続きますが、三人がどういった行動を取るのか、そしてどんな結末を迎えるのか、楽しんでいただけると幸いです！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - ここは、智くんが男気を出して、翔くんのもとに、送り出して欲しいなって。彼女の翔くんへの思い、紡いで欲しいって。勝手な事を書いて、本当に申し訳ありません。彼女の翔くんへの気持ちを思うと、どうしても投稿せずには、いられませんでした。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - 初めまして。私としては、翔くんと結ばれて欲しいです。智くんと付き合っても、彼女の心の傷は癒えないし、どれだけ、智くんが言葉や態度で示しても、幼なじみだから、同情で付き合ってるんじゃないかって、疑心暗鬼になってしまうと思うんです。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 私の、じゃなくて私もでした← 誤字・・・・ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年2月8日 1時
