〜５９〜 ページ10
お昼、店に行くと二宮くんだけでなく松本くんもいた。
言われるまま二人の間に座ると、松本くんがじっと私の目を見ながら口を開いた。
「ニノから聞きましたけど。やっと気付いたみたいですね」
クソ鈍感なんだから。とため息。
だけど表情からして松本くんが心配してくれてることは分かってる。
だからかな、そのため息が苦しくない。
「あのね、潤くんが何でAさんにイライラしてたかって、どう考えても翔さんのこと好きなのにそれを見て見ぬ振りしてるからだよ」
『だからそれは････』
「はぁ？まだ認めないつもり？････一つ、当たり前のこと言っとくよ？翔くんはあれでも本気だから」
『それがイマイチというか･･･分かってるつもりなんだけど、たまに本気かどうか分かんなくなる････』
「･･･はぁ。････翔くん、高校でも彼女いたしやることやってたけど、なんつーか･･･必死感？「彼女を喜ばせたい」とか「大事にしたい」とかそういうのが無かったんだよ」
『え････本気じゃなかったってこと？』
「さぁ？何で付き合ったかまでは知らないけど。･･･俺も何度も言ったよ。
「翔くんの彼女がよく「翔が冷たい」って泣いて相談してくる」「もっと大事にしてあげろよ」って。
でも翔くんは興味なさそうに「あっそ」って。ただそれだけ。
結局二人は別れたよ。しかも別れ話切り出したの翔くんなんだって」
『櫻井くんから？』
「「お前と恋人ごっこすんの疲れるし飽きたからもう別れてくれる？」って言ったらしい。
ホント酷い男だと思わない？さすがの俺も彼女に同情しちゃった」
『確かに酷いね･････』
「それから誰かと付き合うの止めたみたいで、どんな可愛い子からの告白もハッキリ断ってた。
俺、ずっと考えてたんだよ。翔くんにとって恋愛ってなんだろうなって。
それと同時に見たくなったんだよな。本気で惚れた女にはどんな顔見せんのか」
『･････』
「実際、あんたと出会った二年前から翔くんはすっげぇ変わったよ。
どんな女と接してても優しく笑うようになった。まぁまだちょっとキツイ時あるけど。
でもあんたに対してあんなに嬉しそうな顔したり、何渡したら喜んでくれるか考えたりしてる様子を見て････
俺、自分の事みたいに嬉しくなった。翔くんの･･･ある意味初恋なわけだし、成就してほしいわけ」
『初恋･････』
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とも(プロフ) - 佐倉ちゃん頑張れ！もう一押しだ(￣▽￣;)佐倉ちゃんには可哀想だけど…智くんの為に頑張って！ (2020年2月24日 8時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 翔潤さん» コメントありがとうございます！彼女に寄り添い、そうして想ってくださってとても嬉しいです。まだまだ物語は続きますが、三人がどういった行動を取るのか、そしてどんな結末を迎えるのか、楽しんでいただけると幸いです！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - ここは、智くんが男気を出して、翔くんのもとに、送り出して欲しいなって。彼女の翔くんへの思い、紡いで欲しいって。勝手な事を書いて、本当に申し訳ありません。彼女の翔くんへの気持ちを思うと、どうしても投稿せずには、いられませんでした。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - 初めまして。私としては、翔くんと結ばれて欲しいです。智くんと付き合っても、彼女の心の傷は癒えないし、どれだけ、智くんが言葉や態度で示しても、幼なじみだから、同情で付き合ってるんじゃないかって、疑心暗鬼になってしまうと思うんです。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 私の、じゃなくて私もでした← 誤字・・・・ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年2月8日 1時
