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「大野さんも櫻井さんも可哀想です」
クリクリした瞳が私を睨む。
きっとこの子を見たら誰もが小動物と例えるんだろう。
それくらい可愛い。
そんな可愛い女の子の敵意は私に向けられている。
私何かしたっけな････。
会ったことないし･･･名札見る限り、営業部の新人だよね？
『えっと････どういうこと？どうして智と櫻井くんが可哀想なの？』
「とぼけないでください！私聞いたんです！」
女の子いわく、昼休憩の私達の会話を聞いていたらしい。
しかも今までの私の智や櫻井くんへの態度を見て不満が積もりに積もって
我慢できなくなったとか。
つまり、彼女の中では「大野さんと櫻井さんを弄ぶ酷い女」となっているわけだ。
冗談じゃない。
むしろ弄ばれてるのはこっちだ。
この子もあれか、私と智の関係を勘違いしてるタイプか。
こうなると訂正するのも面倒になってくる。
といっても、このまま言いふらされても困るから弄んでることだけを否定する。
だけど彼女は納得しない様子で私を睨み続けている。
「櫻井さんにアプローチされて、調子に乗ってるようにしか思えません。大野さんの事もキープしてるんでしょう？」
『？櫻井くんのこと好きなの？ならアタックすればいいじゃない。お似合いだと思うよ？』
「嫌味ですか！」
いや、割と本心なんだけど････。
なんで負の方向に受け取るの。
「櫻井さんは優しくて、かっこよくて、いつもニコニコと笑顔で、誰よりも人の気持ちを考えられる人なんです！」
それは相葉くんから聞いた。
全部合ってはいるんだけど、どうしても笑顔のところで引っかかる。
確かキャラ作ってるんだっけ？
だったらそれ偽りの笑顔だよね････。
「そんな素敵な人が、あなたみたいな人に弄ばれてるなんて！酷いです！」
『だから弄んでないって･･･』
「大野さんの気持ちも知っておきながらそういうことができるなんて神経疑います。大野さんと幼馴染なんでしょう？きっとあの人も、大沢さんのこと思いながら傷付いてます！だから、」
『ねぇ、結局何が言いたいの？』
自分が思っている以上に冷たい声が出る。
目の前の女の子は怯えたようにびくっと肩を震わせた。
どうしてかなんて、自分でもよく分からないけど･･･ただ、
智のことを分かったように語られるのは何だか嫌だった。
「智に彼女ができるなんて嫌」って思った時と同じような
ドロドロしたような感情。
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みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
