検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,524 hit

ぷ ろ ろ ー ぐ 。 ページ1

.




『ねぇ、るぅちゃん』


『るぅちゃん?』


『るぅちゃん!見てみて!!』


『るぅちゃん…ありがとう、』


『私がるぅちゃんといたいだけだよ?』


『断ったよ。私にはるぅちゃんがいるし』





ずっと小さい頃から、君が口にするのは僕の名前だけだった

もちろん僕が口にするのも君の名前だけだったと思う。

僕はそんな自分の名前が好きだったし、

そんな君が好きだった。


何よりも誰よりも僕を優先してくれる君が、大好きだった。




だから、信じられなかった。




『ころんくんは?』


『ごめんね、今日はころんくんが…』


『これ、ころんくんに』


『あ、ころんくんだ。またね!』




君の口から出るのが、僕の名前じゃなくなったことが。

君が優先するのが、僕じゃなくなったことが。







『ころんくんとね、付き合うことになったの』




君の心からの笑顔の理由が、僕じゃなくなったことが。









「何言ってんの?うざい」


「その笑顔ほんと気持ち悪いよ」


「嫌いだよ。昔からずっと」


「こんなの好きじゃないし、付き合ってない」




酷いこと、沢山言ったと思う。

君がいつでも笑ってる理由、僕だけが知ってたはずなのに。

それも、否定しちゃったよね。

突き放すようなことも、沢山言った。

それも全部全部、照れ隠しだったんだ、なんて

本当は大好きだなんて。


今更遅い?ただの言い訳?そんなんじゃ許されない?

ねぇ、お願いだから、こっち向いて。

僕を見てよ。









__________ 本当は、君が好きです。









もうずっと、何年も前から。





.

ね ぇ 。 1→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , るぅと , ころん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:壊れかけのゆきだるま*° | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2019年5月20日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。