【鬼滅の刃】空の呼吸の使い手、原作壊します

靄 ページ8

「大正解。

私は鬼殺隊階級癸空宮A。

貴女を斬る為に此処へ来た。

大人しく頸を差し出して。

そうすれば楽に貴女は死ねる。」

作戦其の参

説得・・・

「大人しく頸を差し出すだって？

笑わせるね。

差し出す訳ないじゃ無いか！

儂は餓鬼を喰らうんだよ

今はこんな醜い老婆だが餓鬼を喰らえば以前のような姿に戻れるのさ！

ヒーヒッヒッヒッ！」

・・・失敗。

作戦其の肆

実力行使！！！！！！！←元々其のつもり

「おや、力技で来るのかい。そっちが其のつもりなら儂だって血鬼術・幻奪」

しまった！

・・・ん？

痛みが来ないぞ？？

そっと、目を開けてみる。

・・・あれま。

私お婆ちゃんになってる。←

ほうほう。

あの血鬼術は若さを奪う物なのか。

だから“奪”ね←冷静

じゃあ“幻”って如何いう意味なんだろう？

あ、分かったかも。

【バチンッ！！】

「痛ぇっ！！」

だけど此れで・・・

「何故・・・

何故儂の血鬼術が効かぬのじゃ！

女の命は若さであろう！？

若さから来る美貌であろう！？

其れを失って何故そんなに冷静でいられるのじゃ！？」

「んー、確かに若いと動きやすいから若い事は良いんだと思うんだけどさ。

年をとったからこそ手に入る美しさもあるんじゃない？

ほら、物静かなお婆ちゃんって何だか綺麗じゃん。

其れだよ。

其れに私は若く無くたって醜くたって大事な人と一緒にいれれば良い。

お互いがお互いを大切に思っているなら年をとっただの醜いだの気にならないと思うな！」

「！！」

【ポロポロ】

「へ、如何したの！？

何処か痛いの！？

痛いの痛いの飛んで行け！」←

「あぁ...

やっと、やっと思い出せた・・・

あの方も、同じ事を言ってくれた。

お互いが年をとってもずっと一緒にいてくれ、と。

其れなのに【私】は何時迄も若さにしがみついて・・・

確かAさんと言ったかしら？

如何か、私の頸を斬って。」

そう言って微笑んだ彼女は本当に可憐だった。

空の呼吸肆の型

ー恵雨ー

【スッ】

「・・・痛くないわ・・・

Aさん、本当にありがとう・・・

此れであの方の元へ行けるわ。

本当にありがとう・・・」

灰となって彼女は消えた。

最期は安らかな顔だった。

彼女の頸が堕ちたところにお守りとして貰った簪を置く。

「来世では、2人仲良く手を取り合って楽しく暮らしてね。」

闇に染まった闇に喜びの声が響く。

「お姉さーーーーん！！！！

皆無事でしたーーー！！！！！！！」

霞→←霆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す