【鬼滅の刃】空の呼吸の使い手、原作壊します

霞 ページ9

「あ、珊瑚くん。

こっちも丁度終わったよ。

よく頑張ったね。

偉い偉い。

此処迄生きてた他の皆も偉い偉い！

もう大丈夫だよ。」

「本当ですか！？」

「うん、本当だよ。」

「・・・ｳｩ・・・うｯ・・・」

「怖かったね。

珊瑚くんは本当に凄い子だ。

強い強い。

他の子達を安心させる為に泣かなかったんだよね？

此処では泣いて良いよ。

思う存分泣きな。」

【ギュッ】

「怖かったっ。

暗くて怖かったっ。

鬼さん、何だか悲しそうだったっ。

怪我でもっ、しててっ、其れをっ、治して欲しくてっ、僕たちをっ、呼んだのかなって、だけどっ、何もしてあげられなくてっ...

ゔぁぁぁぁぁぁぁん！！！！！！！」

「・・・珊瑚くんは本当に優しいね。

鬼さんもありがとうって言ってたよ。

珊瑚くんのお陰でもう痛くないよって。

だから、最後に皆で此処に手を合わせてから山を降りよっか。」

「「「はい！」」」

・・・その後私達は簪を墓標代わりにしたお墓に手を合わせて山を降りた。

あ、沢山の人影が見える。

「珊瑚！」

「伊月！」

「美穂！」

「紗織！」

「真由、舞！」

「「「お父さん！お母さん！」」」

「無事で、無事で本当に良かったわ・・・」

「鬼狩り様、本当にありがとうございます。

何とお礼を言えば良いのか・・・。」

「お礼なんていりません。

代わりと言っては何ですがあの山に藤の花の種を蒔いて来ました。

季節になれば藤の花が咲き誇るでしょう。

そしたら其の花を絶やさないようにしてください。

あと、時々で良いので簪を墓碑代わりにしたお墓に手を合わせてあげてください。」

「承知いたしました。

此のお礼は子孫迄受け継がせて行きます。

本当にありがとうございます鬼狩り様・・・」

・・・後に其の山は縁藤山と呼ばれるようになった。

其の山は一年中藤の花が咲き誇り、山頂には慎ましげな神社がある。

そこを訪れた夫婦は何時迄も幸せに暮らせるらしい...

そして稀に誰よりも幸せそうな夫婦が寄り添っているのを見掛ける参拝者がいるそう・・・

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