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顔面偏差値ー肆 ページ5

「死ぬ予感しかしねぇ」

私はサインを書き終え、私達が入る入口へ。

下を向いていた私は誰かとぶつかってしまった。

「いってぇじゃん」

「すいませ………わぁお」

当たってしまったであろう人に謝ろうと顔を見れば、独特な化粧の人が。

民族の方かなんか?

「おいブス。オレの顔みて変な事思ったろ」

「いや?別にそんな事は……ブスって言うな!」

こいつは悪いやつや。リア充と共に爆破や!

「あ?ブスにブスって言って何が悪いじゃん?」

「あなたも人の事言えないじゃん!」

「オレの真似するな!」

「カンクロウ早くしろ。雑魚なんぞ放っておけ」

ざっ雑魚……辛辣だな……

カンクロウと呼ばれたじゃん野郎の後ろを見れば、赤い髪の美形少年と、美人さん。

「ぐっ……ここでも顔面偏差値の差が……!」

「ちっ。悪かったよ。我愛羅」

あっさりと引いたカンクロウと呼ばれた男は、我愛羅と呼ばれた赤髪君の元へと。

入口まで来れば、班の人が待っていたようでなんか申し訳ない。

すると、始まりの合図が聞こえ、扉が開いた。

「死の森……死ぬって。いや、マジの一般人はどーすんのよ。大人しく死ねってか!」

愚痴を零しながら班の人について行く。

「まぁ、予想はしていたさ。でも敷地広くね?」

見事に迷子になりました。

大声で叫べば、狙われるので大人しく待っている事にした。しかも、最悪な事に私が巻物を持っているのだ。

これ絶体絶命の危機だわ。

「広いなぁ……それと、怖い程に静か」

私は静まり返った森を見渡す。何も無いけど、班の人が心配だ。

「ひっ!?」

突然、悲鳴が聞こえた。男の悲鳴と、女の悲鳴。その声には覚えがあって、私は静かに悲鳴が聞こえた方へと向かった。

「な……にこれ……まさか同じ班の?」

悲鳴の聞こえた所だろう場所に着けば、辺りは赤く染まっていて、赤い液体を出しているモノが地面にあった。

「う……おぇ……」

気持ち悪い。

始めて見る死体。今までふざけて言っていた死はこういうものなのだと脳みそに叩き込まれる。それはただの記憶としてでは無く、トラウマとして。
一人で生き残ってしまった悔しさと、生き残ってよかったという複雑な気持ちが混ざって、吐き気へと変わる。

逃げなきゃ。

私は生き残る為に、塔へと進む。場所は分からないが、進まなければ。

「うぐっ……ぅ……」

涙が溢れてくる。私は同じ班の人に心の中で謝りながら、ひたすらに走り続けた。

顔面偏差値ー伍→←顔面偏差値ー参



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設定タグ:NARUTO , ナルト , 顔面偏差値   
作品ジャンル:アニメ
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わし - 続きが気になって熱中症になりそう。出ますかね?続き (2019年8月31日 19時) (レス) id: 60407ae82c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地獄 零 | 作成日時:2018年7月22日 16時

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