顔面偏差値で決めんじゃねぇ！【NARUTO】 (ページ12)

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顔面偏差値ー拾壱ページ12

「火影命令だ」

「私は行きたくありません」

ナルト君と、サクラちゃんが目を見開いた。

二人には見せなかった顔をしたからだ。

カカシ先生は私の事なんかどうでもいいみたいだ。

「私情を挟むな」

「私より優秀な忍は沢山いるでしょう？ドベを連れて行っても足でまといになるだけです」

綱手様は顔を顰めた。

「お前は成長した。今のAはサクラ達と一緒に行動できる」

綱手様は私が背負っている鋏を見た。

「ですが私は」

「私情を挟むな！！これは命令だ！」

綱手様は机を叩き、ヒビが入った。

部屋の中は静まり返る。

サクラちゃんはアタフタしていて、ナルト君は戸惑っている。

「……分かりました」

直ぐに家に帰り、遠出するための準備をした。

木の葉を出て、森を翔ける。

「Aてば砂隠れの忍が嫌いだったのか？」

突然、ナルト君が私に言った。

しばらく黙り込み、渋々口を開いた。

「そうだよ。初めて受けた中忍試験の時……木ノ葉崩しが起きた時からだね。まぁ正直に言えば殺したいほど嫌いだよ」

ナルト君が眉間に皺を寄せた。

ナルト君はさぞ風影様と仲が宜しいようで。

カカシ先生が私を見た。

「そうなの。ケド、任務に私情を挟むのはあんまりよろしくないかな」

カカシ先生が冷たく言い放った。

「分かってますよ。そんなこと」

カカシ先生を睨み返せば、カカシ先生は目を見開いて前を向いた。

しばらく走った後、砂隠れの忍を見つけた。

「テマリさん！」

サクラちゃんが叫ぶ。

私は拳を握った。