綺羅星はペンライトに恋をする (ページ6)

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ペンライト4 ページ6

ある日Tricksterのみんなと、あんずの五人でESの

フロントにいると、そこでキョロキョロする女の子が

いた。
‎
「あれ？Aちゃんじゃない？あの子。」
‎
スバルがあの後問い詰めて俺から聞き出した名前を

呼ぶ。だよな、やっぱりそうだよな。なんでここに？

と思っているとスバルがAに駆け寄っていった。
‎
「ねぇねぇ、Aちゃんだよね？ここに何しに来

たの？」
‎
「ひぇ、スバルくん？！なんで、私の名前、なんで

認知されてるの？やばい！！やばい！！」
‎
「サリ〜に聞いた〜。」
‎
慌てて俺達が追いつくと、トリスタだ。とあたふた

し始める。そんなAに北斗が冷静に話しかける。

「A、明星がすまない。」

‎すると、Aは嬉しそうに、助かったような表情をして

北斗の後ろに向かう。

「北斗くん。久しぶり、といってもこの前会ったけ

ど。……トリスタやばい。いや、北斗くんもやばいんだ

けど、えっ、やばい。」

何を言っているのか分からないが、やばいらしい。

「あら〜、可愛い女の子がいるじゃない！……もしかし

て、この前言ってた……」

振り向くと、鳴神と凛月がいた。実はスバルたちに

バレたあとはいつの間にか広がっていた。卒業した先

輩達にも広まっていたようで、噂を聞いた先輩達に絡

まれたのは言うまでもない。と言っても知っている人

はわずかなのだが、三年と二年の俺と仲がいいヤツら

などの間ではかなり広まっている。多分、一年にはま

だ知られていない。鳴神はあらあら、と言いながら近

付いてきてあんずを見る。凛月は俺に寄りかかる。

「やばい！Knightsの嵐ちゃんと、凛月くんだ。え

っ、かっこよ。」

そう言う結にスバルは、俺達Tricksterのファンじ

ゃないの〜？と聞く。

「Tricksterも、Knightsも好きというか、アイ

ドル箱推しと言いますか……」

アイドル箱推しってすごいな。でも、Tricksterの

ファンじゃないのか〜。と、少し残念に思っている

と、あんずが控えめに言った。

「あの、ここは関係者だけしか入れないの。いくら

氷鷹くんの知り合いだからって、招かれてもないのに

入るのは……」

あんずが少し怖い顔をして言う。その時、後ろから

駆け足が二つ聞こえてきた。