帰りたくない ページ8
アメリアside
少しの間部屋の椅子に座っていると、ブライト博士とアイリスさんが部屋に入ってきた。
｢やぁ、アメリア。気分はどうだい。｣
ブライト博士は軽く笑いながら私に話し掛けてくる。
｢はい、良いです。｣
それに応じて私も笑い返すと、ブライト博士は満足げな顔をしながら私の前の椅子にテーブルを挟んで座った。
｢アメリアちゃん、ブライト博士に聞かれた事を正直に、話してね。｣
そう言いながらアイリスさんは部屋から出て、部屋には私達二人だけになった。
ブライト博士はアイリスさんを見送ると私の方に向き直り、口を開く。
｢えっとアメリアちゃん、質問を幾つかしても良いかい。｣
｢はい、大丈夫です。｣
この人なら少しは信用して良い気がする。
｢じゃあ一つ目、ぶっちゃけ家に帰りたいと思うか。｣
そうは思わない。
あいつから逃げる為に家出をしたんだ。
もう私はお人形ではいたくない。
｢そうとは思いません。｣
ブライト博士は私の答えを聞くと、軽く頷いて紙に何かを記入した後次の質問を始めた。
｢次ね、SCPについて何か知ってるかい。｣
SCP。
さっきあの人達が私をSCPって言ってたけど何の略何だろう。
｢いいえ、名前だけはここに来て初めて聞きました。｣
ブライト博士は二つ目の質問の答えを聞くと、間髪入れずに私に問いかけた。
｢よし、三つ目。君の目に世界はどう映っているんだい。｣
そう言われても困る。
私の目には世界は数字で見えている。
今私の着ている服も、肌も、ブライト博士も謎の数字で造られている。
だけど私はそれが何だか知らないし、知る機会も無かった。
｢私の世界は数字で出来ています。｣
ブライト博士は一瞬目を見開いた後、再び口を開いた。
｢数字か、其処について詳しく教えてくれないかい。｣
説明しなきゃいけないのは更に困る。
ただでさえその数字が何か分かっていないのに説明何て出来ないよ。
だけど私も頑張って説明しなくちゃ
それが少しでもブライト博士を助けられるなら。
｢あまり上手く言えませんが選択や計算をしなくちゃならない時、私の頭の中で勝手に答えが出て、それに従うと必ず成功するんです。｣
私がそれを言った瞬間、ブライト博士は立ち上がり私の腕を握った。
｢アメリアちゃん、ちょっと良いかい。｣
ブライト博士はそのまま私を引っ張り、部屋を出てどこかに向かい始めた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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あかり - この小説すごく面白いです！！scpの小説って中々ないので嬉しいです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月28日 11時) (
レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？さん» あ、本当ですか！直しておきますね。警告ありがとうございます。 (2019年10月25日 23時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？ - SCP1428ってもういますよアメリカに (2019年10月25日 22時) (レス) id: 37d62ed22a (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - リコリスさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
リコリス(プロフ) - 大好きです。更新応援してます！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: a134e1e242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2019年9月21日 17時
