心 ページ30
アメリアside
｢びっくりするほどなんにもない。｣
さっきから廊下っぽいここを行き来してるけど、何にもない。
あるのは植物の鉢植えとちっさな窓。
そして空かずの扉。
この扉とさっき通った扉しか無いから間違いなくここに何かあるはずなんだけどなぁ。
さっきからドアノブを引っ張っても、カードキーが無いと開かないし。
カインさんがくれたカードキーは何故か反応しない。
あーあ、問い掛けの答えも無いしどうしろってのよ。
そう思いながら床に蹲るとどこからか声が聞こえてくる気がした。
｢えっ、誰なの。｣
辺りを見渡しても誰もいない。
立ち上がってさっきの扉を調べるものの、相変わらず誰もいない。
私はまた蹲って体を丸めた。
もう何なんだろう。
私はもう皆とお別れしたくないよ。
考えれば考える程ネガティブな事が浮かんでは消えていく。
｢もう、部屋に戻ろうかな。あの人達なら大丈夫だよね。｣
そんな事を一人呟いた時、今度ははっきりと声が聞こえた。
｢アメリア、聞こえるかな。｣
私の脳内に今度ははっきりと声がした。
私の仮名を呼んで、問い掛けている。
｢貴方は、誰なの。｣
怖がるより先に、疑問が口から零れ落ちた。
｢私は貴方の心、そして...いえ、何でもないわ。｣
私の、心って。
｢まぁ兎も角そんな事はどうでも良いわ。そこの鉢植えを割って中のカードを取り出しなさい。｣
いきなり出てきて私の心って名乗られても困る。
だけど今はそんな事どうでも良い。
あの人達の無事を確かめなくちゃ。
私は近くの小さな鉢植えを持ち上げ、落として叩き割った。
鉢植えは粉々に割れて、土が辺りに飛び散っている。
そのなかに一つ、光る薄い物が合った。
拾い上げると、心がまた喋り始めた。
｢よし、後はそれを使ってそこの扉が開けるわ。｣
私は言われるがままにそれを扉にかざした。
数秒の読み込みの後、扉が開き、私は中に入り込んだ。
｢よくやったわね、ここから先はあんまり分からないけど精一杯協力するわね。｣
そう言われたものの、私の心は不安で今にも破裂しそうだ。
何故かとても暗くて、とっても嫌な匂いがする。
私は口と鼻を抑え、吐き気を追い払おうと必死だった。
｢臭っさいわね、髪の布で鼻と口覆っときなさい。｣
アイリスさんに付けられた髪の布で鼻と口を覆うと、さっきより幾分マシになった。
まだ大分キツイけど、さっきみたいに動けない程じゃない。
ねぇ、皆、本当に大丈夫だよね。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかり - この小説すごく面白いです！！scpの小説って中々ないので嬉しいです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月28日 11時) (
レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？さん» あ、本当ですか！直しておきますね。警告ありがとうございます。 (2019年10月25日 23時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？ - SCP1428ってもういますよアメリカに (2019年10月25日 22時) (レス) id: 37d62ed22a (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - リコリスさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
リコリス(プロフ) - 大好きです。更新応援してます！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: a134e1e242 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天音 | 作成日時：2019年9月21日 17時
