SCP073 ページ25
SCP073side
クレフ博士に頼まれ、私は彼女を回収していました。
どうやら危険なSCPの脱走による騒動で全職員が駆り出される事態らしく、今ここには恐らく殆どの人間がいないでしょう。
彼女はアメリアことSCP(規制済み)。
私の手足の様に内臓器官が未知の物質で構成されており、Euclidクラスに分別されている。
施設内に放置されていたと言うことは、即死級の能力は無いと言った所になるでしょう。
ですが彼女もSCP。
普通の人間とは一風変わった雰囲気を纏っています。
まぁ普通の人間何てここには殆どいないから私の感覚はあてにならない事はいやでも分かります。
｢アメリア、貴方の能力は数学的な能力と聞きましたが、詳しくはどんな能力なのですか。｣
私はアメリアに問い掛けました。
｢私も..良く分かりません。ですけど、色んな物がどうなっているのか、調べようとしなくても分かるんです。｣
彼女は不安げな顔で私を見ながら言いました。
私はこれ以上聞くのをやめました。
どんなSCPにも過去はあります。
私にも忘れたい過去が有るように、彼女にも過去があるでしょう。
私にはそれに深入りする権利は有りません。
｢カインさんは、どのような能力なのですか。｣
彼女は私と手を繋いだまま聞きました。
｢私は近づいた植物由来の物を腐敗させる能力と、完全な記憶力を持っています。｣
私がそう答えると、アメリアは一瞬複雑な表情を浮かべましたが、またすぐに表情を戻しました。
｢じゃあご飯とかはどうしているんですか。｣
｢私自身は野菜等が好きですが、この体質のせいで必然的に肉全般になりますね。｣
私が犯した最初の罪、人殺し。
彼女もいずれは罪を犯すのでしょうか。
この会話を最後にして、私達は口を閉じました。
そして彼女の部屋の前につくと、私はカードキーを渡しました。
そして彼女が部屋に入ったのを確認して言いました。
｢いいですか、何かあったら先程の廊下を戻り、自販機の所に来てください。私は大抵その近くにいるので。｣
彼女は不安げな顔をしながらも、静かに頷きました。
｢おやすみなさい、良い夢を。｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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あかり - この小説すごく面白いです！！scpの小説って中々ないので嬉しいです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月28日 11時) (
レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？さん» あ、本当ですか！直しておきますね。警告ありがとうございます。 (2019年10月25日 23時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？ - SCP1428ってもういますよアメリカに (2019年10月25日 22時) (レス) id: 37d62ed22a (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - リコリスさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
リコリス(プロフ) - 大好きです。更新応援してます！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: a134e1e242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2019年9月21日 17時
