大切な者を無くした者達 ページ22
コンドラキ博士side
例のSCPの収容サイトに行くと、そこは地獄絵図だった。
あちこちに血や臓物、人間だった物が残されている。
ここまで酷い収容違反はあのチビ魔女事件以来だな。
少しの間一本廊下を歩いていると、黒くて柔らかい何かが大量に落ちていた。
膝を付いて白衣越しに何かを触ると、まだ暖かくて微妙に動く。
｢おい。｣
簡単な呼び掛けをすると微妙に動くが、五分も立つと呼び掛けをしても冷たくなって動かなくなった。
｢あまり気分の良い物ではありませんが先に進みましょう。｣
何かをこねくりまわしていると、ギアーズが横に来て進むことを進言した。
｢あぁ、そうだな。｣
まずはこの区画の電力制御室を目指さなければ。
トレビェシュット博士side
私はある部屋の調査をしていた。
この部屋が一番損傷が激しい遺体が多いからだった。
だがそこで私は見たくは無い物を見てしまった。
私の部下だ。
私はまず彼女の遺体の状態を確認した。
遺体からは新しい血がまだ流れていて、スカイブルーの瞳を半開きにしていた。
掌の中には家族のであろう写真が固く握られており、頬には涙の痕がまだ残っている。
私はその目蓋をそっと閉じ、手を合わせた。
グラス博士side
僕はトレビェシュット博士の調べている隣の部屋のドアを開け、調べていた。
有益そうな物は見つからなかったけど、そのかわり僕の同期が死んでいた。
彼女は強かった。
だけど死んだ。
人間は、結構直ぐに死んでしまう。
僕もいずれは死ぬんだろうな。
そう思いながら僕は彼女の頬に着いた血を退けた。
ブライト博士side
どうせ死なないからとコンドラキを置いて先に進んだら、血だまりで滑ってしまった。
｢まったく、誰の血だよ。｣
そう思って血を辿ったら、私の友人が死んでいた。
体は冷たくて重くなっていた。
前ふざけて背負った時はあんなに軽かったのにな。
｢さようなら、私の友人。｣
私は彼に瞳孔の開いた瞳に手を振った。
ジェラルド博士side
コンドラキ博士に付いていって電力制御室を探していたら、友達を見つけた。
もちろん死んでるし、動かない。
｢コンドラキ、少しだけ哀悼をさせてくれないかい。｣
｢五分だけだ。｣
君は僕の数少ない女友達だった。
運が良くて自分の髪を大事にしていた。
だけどその髪はもう結えない。
髪を結う腕がもう無いんだから。
僕はそっと髪に触れた。
｢さようなら、君の髪は死んでも綺麗だったよ。｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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あかり - この小説すごく面白いです！！scpの小説って中々ないので嬉しいです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月28日 11時) (
レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？さん» あ、本当ですか！直しておきますね。警告ありがとうございます。 (2019年10月25日 23時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？ - SCP1428ってもういますよアメリカに (2019年10月25日 22時) (レス) id: 37d62ed22a (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - リコリスさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
リコリス(プロフ) - 大好きです。更新応援してます！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: a134e1e242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2019年9月21日 17時
