会議 ページ16
ブライト博士side
会議が始まった。
殆どの職員は彼女の終了を望んでいる。
だがその殆どに入らず、彼女を護ろうとしている者が少数でもいるのが確かだ。
｢終了が良いに決まっている。こんな餓鬼が能力を制御なんて出来る訳無い。｣
｢子供は心根は純粋だ。今からの教育で能力の制御をしても遅くない。｣
そんな声があちこちで飛び交っている。
私としては、彼女の終了は反対だ。
これまで財団には様々な方法で一時的にでも能力を無効化、制御した事例がある。
あのクソトカゲだって完全な制御は出来なかったが、現に今一時的な制御に成功している。
それにあの小さな魔女事件だって、ギアーズやクレフ、コンドラキの活躍により能力の無効化に成功した。
だから今回だって、大丈夫な筈なんだ。
｢ブライト博士、何故貴方はこの餓鬼を終了させようとしないんだ。｣
｢簡単だよ、彼女が役に立つ可能性も君よりあるし、何より反抗的ではない。｣
少なくとも馬鹿な職員が彼女の犠牲で何人死のうと、彼女の能力のメリットの方が大きい。
それに彼女は素直だから、能力の制御も難しくは無いだろう。
｢人命を軽視するのですか、ブライト博士。｣
｢いままで少数の犠牲は皆気にしなかったのに、今になって気にするのかい。｣
少数の犠牲は仕方が無いんだ。
少なくとも私達は少数の犠牲に眼を瞑って実験をしてきたのだから。
｢皆様、御静粛に。｣
突然、声と共に部屋の大きなモニターにテキストが映った。
辺りが突然静かになる。
声からして05らしい。
｢これまでの会話、言動などは全て記録させて頂きました。貴方達は何故SCP(規制済み)の終了を望むのですか。｣
一度静かになった空間が、またにわかに騒がしくなる。
｢こんな意味不明で危険な能力を持つ餓鬼を終了させない訳にはいかないじゃないですか。｣
｢能力を悪用されたらどうするんですか。｣
あちこちで罵声や怒りの声が飛び交う。
別に彼女に親とか恋人とか殺された訳じゃ無いのにね。
｢では、終了反対派の方々は何故反対を。｣
私達は顔を見合わせた。
｢私から説明させて頂きます。第一に、彼女はまだ十四歳と言う非常に周りの影響を受けやすい年齢にあります。今からでも能力の制御についての教育は遅くはないとは思います。第二に、彼女の能力は非常に優秀です。訓練により財団の利益に繋がるでしょう。｣
私はモニターに向き直った。
｢これが、私達が終了を反対する理由です。｣
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あかり - この小説すごく面白いです！！scpの小説って中々ないので嬉しいです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月28日 11時) (
レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？さん» あ、本当ですか！直しておきますね。警告ありがとうございます。 (2019年10月25日 23時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
SCPを夢小説にする人の頭って大丈夫？ - SCP1428ってもういますよアメリカに (2019年10月25日 22時) (レス) id: 37d62ed22a (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - リコリスさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: 69da1a5e62 (このIDを非表示/違反報告)
リコリス(プロフ) - 大好きです。更新応援してます！ (2019年10月20日 14時) (レス) id: a134e1e242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2019年9月21日 17時
