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それでも窓がないと ページ14




どこかで気持ちを止めてた。愛してはダメだと。この縛りは好きまではいいらしい。愛してはダメだと


直哉を、殺してしまうから、ちょーどよかったのかもしれない。彼が振ってくれて


まぁ彼は納得がいってなかったみたいだけど


ざしゅざしゅ、と呪具で呪霊を祓う


あ「………はぁ、憂鬱」


直哉がいないとこんなに寂しいんだなぁ私の日常って


毎日毎日明るい日をくれてたんだなぁ


付き合ってた時は、うざった、と思ってたけど、いなくなるとちょー寂しい。、あのウザさが心地よかったなぁって


今日は父と母の命日だから実家の京都にきている


お墓参りとかしないといけないし


あ「任務疲れたよぉ呪術師ブラックだよォ、ままぁぁあ」


と墓の前で項垂れる


あ「あ、そういえばね、ずっと言ってた彼氏と別れたんだ。でも大丈夫。私ならすぐできるし」


なんて墓の前で独り言いってる痛いやつだ



あ「じゃあまたくるね」



どうしよう一泊して帰ろうかな


そう思ってると京都の街並みの茶屋に直哉と綺麗な女性が入ってくのが見えた



あ「うわ、あいつこそ新しい女作ってんじゃん。人のこと言えないじゃん」


ダメだ、胸が苦しい。だめ。彼をこれ以上好きになってしまえば彼が死んでしまう


ダメだダメだと自分に言い聞かせて気持ちにブレーキをかける


女の人も小綺麗で高そうな服きてたから大方お見合いなんだろうけどね


あと京都にきたのは、直哉の家にたくさん私物を置いてて、自分の家としても使ってたから色んなものが置いてあるからそれを取りに来た


捨てていいよとは言ったけど、一つだけ持って帰りたいものがあった


それが、家族との写真。1枚だけの写真。それだけを持って帰ろう


捨てていいよと言ったけど彼は絶対に捨ててない。今彼は女とお見合い中なのでアイツの家にいっても鉢合わせすることは無い


あ「こんにちはー」


使用人の人らに挨拶。


「あ、A様…?どのような用事で…?」


ヒソヒソと話し出す使用人たち。あーもう別れたこと広まってるんだ


前までは顔パスで入れてたのになぁ


あ「荷物取りに伺いました」


「直哉様にはおっしゃっていますか?」


あ「あ、はい、すぐ帰るんで許可は取ってます(大嘘)」


「わかりました、どうぞ」


あ「ありがとうございますー」


長い廊下を歩いて直哉の部屋を目指す、ここにくんのも最後かぁ


なんだかんだおやつとか飯とか美味かったけどなぁ

夕陽すらも見えない→←僕は君がみたい



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作者名:りり | 作成日時:2022年3月8日 1時

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