775 / 貴方だけの言葉 ページ12
side O
知らなかったんだ。
和也「……まだ…母親からの、愛され方を探してるなんて…っ、
……………気づかなかった…っ、知らなかった…っ、」
いつか母親から愛してもらえるんじゃないかと
それがずっと彼の希望だったことを
俺らは知らなかった。
恨んでいたのは俺らだけで
彼にとって母親は、自分を支配する人。
なりたい自分を造った人。
この人に愛されたいと、
ずっと願ってきた人。
「…っ、それでも…それでもニノは間違ってないよ、」
間違ってない。
一生叶わない人を想わせることが、
何より残酷だから。
翔「……俺らは叶えられるでしょ、…あの子の愛を叶えられる。
…………………俺らはあの子に必要なんだよ」
「あの子を愛してあげられるのは、あの子が欲しい愛をあげられるのは、俺らしか居ないんだよ」
ゆっくり俯いた顔を上げて
瞳に、俺らを捉える。
「あの子に真実を教える使命があったのは、この世でおまえだけだったんだよ」
きっと、誰にだってその権利はある。
どれだけのことをされても愛されることはなかったんだと、
誰だってあの子に伝えることは出来る。
それでも、あの子が信じる言葉は誰もが持ち合わせてるわけじゃない。
ニノの言葉で、ニノが作った空間で、
あの子が真実を飲み込んだのが、
何よりの証拠なんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻宮 - 大宮さん» 中のお手紙を見てニヤける彼らを想像してさらにニヤけてしまう私。笑姫の想いはきっと彼に届いてると思います。 (2021年2月26日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 確かに姫の看病あってこそ。笑私も思わずマスクの下でニヤける。笑 (2021年2月26日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 潤くんが一生懸命作ってくれたお守り、きっとしょうくんをまもってくれるよ！”お約束”ちゃんと守ってね？しょうくん。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - しょおく〜んっ！治ってよかったよ。姫のおかげだね(^^♪今日はしょうくんのやさしい顔が想像出来ました！私もつられてずっとにやけてます(*'▽') (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 私も大宮さんと同じです。そしてあわあわなのっ！に繋がる。笑何で姫ちゃんはあんなに可愛いんだろ？笑誰か教えてほしい。笑 (2021年2月22日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年1月17日 11時
