22話 ページ22
荷物がすっかり片付き、アメリカ最後の夜がきた。
ユリア、ララ、サラ、ギータ、リンと食事と会話で最後の時間を楽しんだ後、リンと部屋に戻ってきた。
リンは、2人分のソーダを持って私の隣に座った。
リン『ね、A。実は私もね、昔テニスやってたんだ。怪我で選手にはなれなくなったの。』
リンの突然の告白に私は驚きを隠せなかった。
リン『クスッ そんな動揺しないで。もうずっと前の話だから。
私もテニスがすごく好きで、諦めきれなくって、どうにかテニスと関わっていたかったんだ。
それでね、もともと物書きも好きだったのもあって、テニスの雑誌編集者を目指すことにしたの。』
A『リン…そうだったんだ…。』
リン『うん。A、これも一つの道だよ。
他にも、パーソナルトレーナー、コーチ、メーカー、テニスショップの店員とか。テニスと関わっていける職は色々あると思う。
そんなにすぐに心を切り替えるなんてできないと思うけど、調べてみることで、道は開けていくものだと思うんだ。
私もそうだったから。』
A『そっか…。そうだね。色んな道があるんだよね…。
リン、ありがとう。
考えてみるね。
私はどういう形でテニスに関わっていきたいのか。』
リン『うん。私はサラが言うほど焦る必要はないと思うよ。
ごめん。サラの話、ちょっとだけ聞こえちゃった。
簡単に新しい夢見つかるんだったら、そんなに苦労しないもんね。
サラはさ、不器用だけど、あれでAの背中押したかったんだと思うんだ。』
A『うん、わかってる。あれがサラの優しさなんだって。私も、ああやってはっきり言ってもらえてスッキリした。だから感謝してるんだ。』
リン『あんな風にツンケンしてるけど、Aのこと好きだったんだよ』クスッ
A『えー？ホントに？？それはちょっと信じ難いな(笑)』
リン『ふふ。ホントだよ。2ヶ月って短い間だったけど、私たちみんなAのこと大好きになったよ。だから、また、必ず会おうね。
テニスに関わっていれば、世界中どこにいたって繋がっていられるはずだから。』
あ…。その言葉…。
『テニスをやっていれば、世界中のどこにいたって、こうやってつながっていられる。』
奈津や英二先輩と言ってた言葉だ…。
『テニスをやっていれば』じゃなくて、『テニスと関わっていれば』なんだな…。
A『うん。そうだね。リン、ありがとう。』
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彩(プロフ) - 亜弥*さん» こんな嬉しいコメント、泣きそうです！どうもありがとうございます！！！頑張ります！！ (2015年8月23日 21時) (
レス) id: 42a026aa1a (このIDを非表示/違反報告)
亜弥* - とっても感動しました。読み終えて立つと足がガクガクしてあまり立てませんでした。途中はどうなるかと思いました。これからも頑張って下さい。 (2015年8月23日 13時) (レス) id: de645498d4 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - りらさん» りらさん、3作品にもコメントくれてありがとうございます！！(*^_^*) (2015年1月22日 7時) (レス) id: 1b761003cc (このIDを非表示/違反報告)
りら - こんにちは。前作とっっっても感動しました！！！！これからも頑張ってください！ (2015年1月19日 1時) (レス) id: 22b58266a7 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 林道さん» 林道さん、気分を害なんてとんでもない！こんなに丁寧に読んでいただいて、細かいアドバイスまでいただいて、感激です！どうもありがとうございました。最近なんだかうまく書けないのですが続けて書いて行こうと思います！ (2015年1月16日 23時) (レス) id: 1b761003cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩 | 作成日時：2014年7月13日 0時
