″元″冷酷のマネージャー【御幸一也】

番外編【御幸HAPPY BIRTHDAY】 ページ9

本編ガン無視で、怪我してない程でお話進めて行きます！

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御幸の誕生日前日___


梅「そういえばさ、Aはプレゼント買ったの？」



ある日の練習中、マネージャーでおにぎりを作っていると、

幸がふと思い出したように私を見た。



貴『...何、プレゼントって』



幸の言っていることが理解出来ず、私はそう言う。

私には何の心当たりもないが、プレゼントを買うようなことがあっただろうか。


すると、幸だけでなく、唯や春乃までもが、

信じられないと言うように目を見開いた。



夏「もしかして、本人から教えてもらってない？」


貴『本人って誰？』


吉「御幸先輩ですよ！明日、御幸先輩の誕生日なんですからね！？」



御幸の誕生日と言われても、『あ、そう』としか言えない。



貴『プレゼントなら、倉持や沢村辺りが何か渡すでしょ。

　 誰から貰っても同じなんだから、別に渡さなくていいじゃない』



本音を言えば、ただ面倒なだけなのだが。

仮に渡そうと思っても時間がなさ過ぎるのだから、

『おめでとう』だけ言えばいいと思う。



梅「...アンタ、本当に男心分かってないな」



完全に気力をなくした幸が、「いい？」と私を指差す。



梅「確かにプレゼントっていうのは、誰から貰っても嬉しいよ。

　 けど相手が彼女となれば話は別！

　 やっぱり愛情を感じるし、一生大切にしようって思うものなんだよ！」


貴『...私は別に、御幸に何か貰っても大して変わらないけど』


夏「まぁAはともかく、いつも御幸くんの愛情表現を冷たくあしらってるし、

　 明日くらいはちゃんと愛情返してあげなよ、ね？」



その愛情表現とやらが激し過ぎて、私は迷惑しているのだけども。



吉「A先輩、頑張ってください！」



春乃に関しては、もう私が渡すと決まっているようだ。


...御幸本人にプレゼントを貰ったか聞きに行きそうな雰囲気だし、

渡さなかったら、またごちゃごちゃ言われそうだ。



貴『...まぁ、何か適当なものでもあげるわ』


夏「絶対だよ！」

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