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第百四十四話 ページ7

幸「Aのクラス、出し物何にするか決めた?」



予選二回戦を明後日に控えた金曜日。

唯と一緒に私のところへ昼食を食べていた幸が、

おにぎりをもぐもぐしながら聞いた。


出し物、というのは、文化祭のことだ。

正直今は大会に集中したいところだが、学校行事なのでそうもいかない。


と言っても、文化祭当日はまだまだ先。


うちの学校は、一日目に演劇、二日目に各クラスの模擬店が出る。

こんな早くに文化祭の話題が出るのは、演劇の練習時間確保のためだ。

全学年からキャストやスタッフを募集して作るので、かなり時間がかかる。


そのため、模擬店の出し物は決めておくだけで、まだ準備には入らない。


私たちも、丁度四限目に決まったところだった。



貴『...あれ』



と、私は黒板に書き残っている出し物案を指差す。

その中の【執事喫茶】、という項目の上に、赤い丸がついていた。



夏「へー、メイド喫茶じゃなくて執事喫茶なんだ」



理由は聞いていなかったが、やけに女子たちが推していた気がする。

私としても、主に男子が面倒ごとをやってくれそうなのでありがたい。



梅「うちはお化け屋敷!定番中の定番だけど」


夏「クラスにそういうメイク上手い子がいるんだよね。

  暇なときに遊びに来てよ!」


貴『忘れてなければ』


御「おーい梅本さん、そこ俺の席なんですけど」



...面倒臭いのが来た。

私たちの方に来た御幸は、高島先生に借りたのであろうスコアブックを持っている。



梅「あー、ごめんごめん」


貴『いいわよ別に、御幸の席だし』


御「えー、冷たい。俺彼氏なんだけどなー」



御幸のその言葉を聞いた瞬間、幸と唯がピシッと固まる。

そして、二人顔を見合わせたあと、口を揃えて叫んだ。



梅・夏「彼氏ぃ!?」



...これはまた面倒臭いことになりそうな予感。

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桜餅(プロフ) - 夜さん» 予防接種バッチリなので多分大丈夫!だと信じたい!←これからも頑張ります! (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 藍こさん» 最近イチャイチャ書けてなかったですからね〜早く文化祭書きたい...試合どこをカットするか毎回悩み所です(^.^; (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新お疲れ様です楽しみにしてます。お体にお気をつけて頑張ってください (2019年12月15日 0時) (レス) id: ccee2c2824 (このIDを非表示/違反報告)
藍こ(プロフ) - 御幸さんとのいちゃいちゃ!!きゃあ!!ありがとうございます!お疲れ様です^_^ (2019年12月14日 20時) (レス) id: b64ba8aeaf (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» ですね!何事も元気が一番!まぁ風邪引いて学校休みたいって思っちゃう日もあるんですけどね← (2019年12月6日 19時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜餅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2019年11月13日 17時

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