検索窓
今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:264,082 hit

第百四十二話 ページ5

翌日。

久しぶりに学校へ来てみれば、昨日の降谷の話題で持ち切りだった。



「ねぇねぇ、ちょっと見に行ってみない?」


「行きたい!」


「あっ、私も〜!」



そんな会話をしながら教室を出ていく女子達を横目で見ながら、

私は欠席していた分のノートを写す。


そんな私を見て、隣の席である御幸がケラケラ笑った。



御「『うるさい』って顔に出てるぞ〜」


貴『事実じゃない。あーいう奴嫌いなの』



人の努力も知らないくせに、ただ表面だけを見て「カッコイイ」だの「すごい」だの。

人がどう思うかは自由だが、なんかこう...とにかくイライラするのだ。



御「つか、倉持のノートじゃなくて俺の写せよ」


貴『どっちも書いてる内容同じでしょ。何が違うの』


御「俺彼氏だから♡」



さっきの女子たちもうるさかったが、コイツも同じくらいうるさい。

人が真剣に一週間分のノートを写しているというのに。



貴『そんな呑気にしてないで、次の試合のこと考えたら?』


御「分かってるよ」



御幸なりに、主将としての責任も感じているらしく、

痛いところをつかれたというように頭をクチャッと掻き回した。



倉「おいA、次数学だから、そろそろノート返してくれ」


貴『丁度終わったところ』



開いていたノートを閉じて、ノートを貰いに来た倉持に渡す。

すると、倉持は私が写したノートを覗き込んだ。



倉「お前なら、別にノート写さなくても点数取れるだろ」


貴『倉持は私をロボットか何かだと思ってるの...』



「そうかもな!」といつもの笑い声を上げて笑う倉持を軽く睨む。



御「倉持くーん、彼氏の前で彼女と仲良くしないでくれる?」


倉「こんなことで嫉妬するとか、お前この先大丈夫か...?」



...本当、こんな呑気で次の試合大丈夫かしら。

第百四十三話→←第百四十一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
579人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜餅(プロフ) - 夜さん» 予防接種バッチリなので多分大丈夫!だと信じたい!←これからも頑張ります! (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 藍こさん» 最近イチャイチャ書けてなかったですからね〜早く文化祭書きたい...試合どこをカットするか毎回悩み所です(^.^; (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新お疲れ様です楽しみにしてます。お体にお気をつけて頑張ってください (2019年12月15日 0時) (レス) id: ccee2c2824 (このIDを非表示/違反報告)
藍こ(プロフ) - 御幸さんとのいちゃいちゃ!!きゃあ!!ありがとうございます!お疲れ様です^_^ (2019年12月14日 20時) (レス) id: b64ba8aeaf (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» ですね!何事も元気が一番!まぁ風邪引いて学校休みたいって思っちゃう日もあるんですけどね← (2019年12月6日 19時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜餅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2019年11月13日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。