第百五十八話 ページ25
倉「お前ら、喧嘩でもしたのか?」
翌日。
御幸が抽選会に行ったあと、倉持たちが私のところに来た。
貴『何で?』
川「だって、いつもならご飯食べてるとき絶対二人隣だろ。
なのに今日はそれぞれ別のところで食べてたし、何も会話ないし」
貴『御幸が勝手に隣に来るだけだし、そういう日もあるんじゃない?』
それでも、二年間を共にしてきただけあって、同級生はみんな鋭い。
前「いいから話さんかい!昨日めちゃくちゃ機嫌悪かったんやぞアイツ」
貴『知らない』
喧嘩というより、向こうが一方的にキレているだけだ。
ギャーギャー騒ぐ二年に『自主練に行け』と言って食堂を出た。
しばらくして、御幸が抽選会から帰ってきたらしく、倉持が伝えに来た。
けど、私はそれを拒否。
御幸の方からも私の部屋には来なかった。
・
学校が始まってからも、ずっとこの調子。
席の関係上ずっと隣にいるのだが、一切喋らない。
意見交流も、全て無視だ。
そして試合前日に、私は先輩たちの方へ行ってみた。
廊下で話していた先輩たちを見つけ、声をかける。
亮「あれ、珍しいじゃん」
結「どうかしたのか、わざわざ三年の教室まで来て」
貴『...その...御幸についてなんですが』
私は先輩たちにあの日の事を話した。
先輩たちの反応は「あぁ〜」と納得したり、同情したりとさまざま。
中には分かっていない人もいるが。
亮「だから言ったじゃん、嫉妬するって」
貴『あれは嫉妬じゃなくて、ただキレてるだけだと思うんですけど』
楠「嫉妬ってそういうものだよ」
...そういうものなのだろうか。
私が首を傾げていると、クリス先輩が困ったような笑みを浮かべた。
滝「悪かったな、俺のせいで」
貴『いえ、クリス先輩のせいでは...』
じゃあ誰のせいだと言われれば...誰が悪いのだろう。
貴『...どうすればいいと思います?』
亮「『御幸が一番だよ』って言えば?そしたら御幸も治るでしょ」
貴『やれることは限られます』
丹「名前呼びなんかはどうだ。未だに苗字呼びだろ?」
貴『......』
それで無視されたら、私がただ恥ずかしいだけなのだが。
すると昼休み終了の予鈴がなったので、私は先輩たちからもらった案を頭に入れつつ、
お礼を言って教室に戻った。
滝「御幸も大変だな...流石に同情するぞ」
亮「ま、見てて面白いんだからいいんじゃない?」
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桜餅(プロフ) - 夜さん» 予防接種バッチリなので多分大丈夫!だと信じたい!←これからも頑張ります! (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 藍こさん» 最近イチャイチャ書けてなかったですからね〜早く文化祭書きたい...試合どこをカットするか毎回悩み所です(^.^; (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 更新お疲れ様です楽しみにしてます。お体にお気をつけて頑張ってください (2019年12月15日 0時) (レス) id: ccee2c2824 (このIDを非表示/違反報告)
藍こ(プロフ) - 御幸さんとのいちゃいちゃ!!きゃあ!!ありがとうございます!お疲れ様です^_^ (2019年12月14日 20時) (レス) id: b64ba8aeaf (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» ですね!何事も元気が一番!まぁ風邪引いて学校休みたいって思っちゃう日もあるんですけどね← (2019年12月6日 19時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti
作成日時:2019年11月13日 17時