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第百五十二話 ページ19

丹「らぁ!!」


いきなり現役チームを三者凡退で抑えた丹波先輩が、珍しくマウンドで吠える。

二日で感を取り戻したとは思えないほど、全ての球が走っている。


そういえば、一校しか受けていないセレクションに受かったと高島先生から聞いた。

秋大から驚くほど成長したと思う。


投手の球が走っているのはうちも同じ。

しかし、手の内を知られている上、向こうの方が技術も上。

一気に二点取られてしまったが、何とか抑えてくれた。



沢「何黙って座り込んでんスか?倉持先輩。

  二年リードされてんスよ!ベンチが声出さなきゃ盛り上がんないスよ!」


沢村がいきなり声を上げるので何事かと思えば、

倉持が神妙な顔つきで黙り込んでいた。


周りも倉持を不思議そうな目で見る。



沢「...どうかしたんスか?」


倉「...監督が」



倉持の話を聞いた瞬間、ベンチにいる私以外のメンバーが全員硬直する。

御幸がセンターへ打ったことにすら気付かないほど。



前「嘘やろ...それ」


貴『...残念だけど本当よ』



私は自分のノートにスコアを取りながら、前園にそう言った。



白「知ってたのか?」


貴『みんなより早く、夏の大会が終わってすぐに聞いたのよ。

  その時にはもう辞任届も提出済み。あのコーチが来るのも決まっていたらしいわ』


宮「ゾノ!次のバッターお前だろ!」



前園が口を開こうとしたところに、宮内先輩の呼ぶ声が重なる。

前園は信じられないという表情のまま打席へ行った。



沢「何で言ってくれなかったんスか?もっと早く行ってくれてれば...!」


貴『監督からは、他言無用と言われてたから。

  それに、言ったところで大会に集中出来ないでしょ』



やはり動揺していたようで、前園はゲッツーで終わった。

帰ってきた御幸に、倉持が聞く。



倉「御幸、お前は聞いてたのかよ?」


御「...?何を?」



倉持から話を聞いた御幸は、他のメンバー動揺目を見開いた。



片「何やってる!?早く守備につけ!」



監督から急ぎの声がかかり、御幸はプロテクターをつけはじめる。

知らなかった割には、随分すんなりと受け入れたな。


そう思ったのは私だけではないらしく、前園が口を開いた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

中途半端ですが次行きます!

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桜餅(プロフ) - 夜さん» 予防接種バッチリなので多分大丈夫!だと信じたい!←これからも頑張ります! (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 藍こさん» 最近イチャイチャ書けてなかったですからね〜早く文化祭書きたい...試合どこをカットするか毎回悩み所です(^.^; (2019年12月15日 1時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新お疲れ様です楽しみにしてます。お体にお気をつけて頑張ってください (2019年12月15日 0時) (レス) id: ccee2c2824 (このIDを非表示/違反報告)
藍こ(プロフ) - 御幸さんとのいちゃいちゃ!!きゃあ!!ありがとうございます!お疲れ様です^_^ (2019年12月14日 20時) (レス) id: b64ba8aeaf (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» ですね!何事も元気が一番!まぁ風邪引いて学校休みたいって思っちゃう日もあるんですけどね← (2019年12月6日 19時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜餅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2019年11月13日 17時

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