第六十六話 ページ19
次の日から、結城先輩と伊佐敷先輩は投手練習をし始めた。
沢村と降谷はブルペンに入らず、基本と守備を徹底するらしい。
最初こそ声が出ていなかった三年生も、だんだん声が出てきて、
大会までには前と同じ雰囲気に戻っていた。
そして今日は開会式前日。
背番号が配られるのだ。
エースは当然丹波先輩。
本人は、戦列を離れている自分がエースナンバーを貰えると思っていなかったみたいだった。
前の試合で何か賭けていたのだろうか。剃り上げた頭をみんなに弄られている。
続々と渡されて行き、最後の一人。
片「最後に、背番号20、沢...」
沢「はい！！」
...名前呼ばれる前に返事してる。
後ろであの二人爆笑してるし...。
全員分の背番号を渡し終え、あとは円陣だけだと思っていると、
片岡監督がユニホームを持ってこちらに来た。
藤「試合用のユニホーム...」
片「マネージャー。お前たちも、本当によく手伝ってくれた。
お前たちもチームの一員として、スタンドから選手と一緒に応援してくれるな」
その言葉を聞き、貴子先輩は感涙。他のマネージャーたちも嬉しそうだ。
一方私は、差し出されたユニホームを、すぐには受け取れなかった。
片「どうした」
貴『...私は、他のマネージャーたちの様に力になれていな...』
片「お前が陰で努力していたことは、俺たちがよく知っている」
『力になれていないから受け取れない』、そう言おうとした私の言葉を、
片岡監督はそう言って遮った。
落としていた視線を上げると、高島先生と部長が後ろで笑っているのが見えた。
片岡監督も、滅多に見せない優しげな笑顔を浮かべている。
片「お前なりに考え、役目を果たしてくれていた。
怪我をしていようが関係ない。相川、お前もチームの一員だ」
貴『...ありがとう...ございます』
私はユニホームを受け取り、右腕で抱きしめた。
本当に私は何もしていない。
私の身勝手な理由で、性格で、みんなの仕事を増やして迷惑をかけていただけなのに。
それでも、チームの一員だと言ってもらえたのが嬉しかった。
何の価値もない私を認めてくれたことが、嬉しかった。
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桜餅(プロフ) - 桜雪さん» 受けとったぜ...！みんなオラに元気を分けてくれー！！← (2019年10月30日 22時) (
レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪 - 桜餅さん» ですね 、ww 夢主ちゃんと御幸くっつけくっつけくっつけぇぇっ … ハアッッッ！！(((( えちょ待ってテンション迷子すぎる← (2019年10月30日 21時) (レス) id: ce021686b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 桜雪さん» 御幸ライバル多いww現時点で四人くらいいますよねwwどうなるんだろキャー！(棒)←ごめんなさい (2019年10月25日 22時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪 - 桜餅さん» 最近浮上してなかったので久しぶりに見に来たら … きゃっきゃうふふ←な展開になっていてもうやばいですね !!! ((((( 殴&蹴｜更新ファイトです ~ 、 (2019年10月25日 9時) (レス) id: ce021686b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 桜雪さん» え...私そんな大事なことに携わった(？)覚えがないのですが....(〇o〇；)お礼だなんてそんな大層なこと...けど、私も桜雪さんのような読者様のお陰で頑張れてます！私からもありがとうございます！近々御幸に頑張らせますw (2019年10月19日 10時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti
作成日時：2019年9月27日 19時
