第五十九話 ページ11
夏「川上君、大丈夫かな...?」
貴『...大丈夫、監督も分かってる』
アップを済ませた両チームはすぐ試合を開始した。
現在七回裏、投手は川上。
稲実にはこの回で五点取られており、トータルで八点。
川上はスタミナに関しての問題はあまりないが、気の弱い所がある。
点差が開いているのもあって、身体も心も限界だろう。
それでも片岡監督が変えないのは、やっぱり夏のことを考えているから。
あの甲子園常連校である稲実との試合を投げ抜くことで、自信を持たせようとしているのだ。
川上はコントロールもいい。
もう少し自分のピッチングに自信を持ってもいいと思うのだけど...。
・
試合が終わり、私はベンチの片付けの手伝いをしに行くと、
沢村と鳴が何やら話しているのが見えた。
沢「実はですね、昨日大阪桐生との試合がありまして、降谷が投げたんですよ」
そんな声が耳に入り、私は倉持を呼んで、急いで沢村の方へ駆け寄った。
そして、持っていたノートで...。
ドスッ!
パァンッ!!
沢「〜〜〜〜っ!」
倉持はタイキック、私は頭をひっぱたき、沢村を黙らせた。
沢村は声にならない悲鳴を上げて倒れ込む。
倉「ペラペラとこっちの情報喋ってんじゃねーぞ!!このバカが!!」
貴『...頭おかしい』
御「ま...本当のことだ。降谷の調子は決してよくねぇよ」
御幸がそう言うと、鳴は苦笑いを浮かべてため息をついた。
成「...一也、なんかお前に言われると、一気に嘘臭くなるんだけど」
御「で...お前、今日投げんだろ?」
成「投げるよ」
御「じゃあしっかりデータ取らしてもーらおっとっ!!」
と、二人は仲良く話始めた。
沢村は頭にハテナを浮かべて私を見る。
沢「お知り合いですか...?」
貴『シニア時代のライバル。よく試合やってたから』
そこまで言って、『ぁ...』と小さく声を漏らした。
そんなの、昔野球やってましたと言っているようなものだ。
けど沢村を見ると、「なるほど」と頷いていたので、気づいてはいないようだ。
御「うちには優秀なマネージャーもいるし、データ収集なんて朝飯前だっての」
成「今だAに嫌われてるのに、よくそんな自信持てるよねー。
何、まだ厭味ばっかり言ってんの?...あ」
倉「は?」
...あ。
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桜餅(プロフ) - 桜雪さん» 受けとったぜ...!みんなオラに元気を分けてくれー!!← (2019年10月30日 22時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪 - 桜餅さん» ですね 、ww 夢主ちゃんと御幸くっつけくっつけくっつけぇぇっ … ハアッッッ!!(((( えちょ待ってテンション迷子すぎる← (2019年10月30日 21時) (レス) id: ce021686b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 桜雪さん» 御幸ライバル多いww現時点で四人くらいいますよねwwどうなるんだろキャー!(棒)←ごめんなさい (2019年10月25日 22時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪 - 桜餅さん» 最近浮上してなかったので久しぶりに見に来たら … きゃっきゃうふふ←な展開になっていてもうやばいですね !!! ((((( 殴&蹴|更新ファイトです ~ 、 (2019年10月25日 9時) (レス) id: ce021686b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 桜雪さん» え...私そんな大事なことに携わった(?)覚えがないのですが....(〇o〇;)お礼だなんてそんな大層なこと...けど、私も桜雪さんのような読者様のお陰で頑張れてます!私からもありがとうございます!近々御幸に頑張らせますw (2019年10月19日 10時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti
作成日時:2019年9月27日 19時