朔間零が血を嫌う理由【朔間零】

理由24 ページ24

どこか、落ち着ける場所。



まだ、泣いちゃいけないんだ。



「A、ちゃん？」



『皇帝、陛下……』



「君からそう呼ばれるのも久しぶりだね。
何かあったんだね。僕でよければ生徒会室で聞こうか。」



少し、五月蝿いのもいるけどね。

と、付け足す英智くん。



うるさい奴？





「お待たせ、日和くん。君にとって嬉しいものを持ってきたよ」



「遅いっ！ボクを誰だと思ってるんだね！全く、迷惑だね！」



『え、日和…くん？』



「A！Aなんだね！あぁ！久しいね！」



私の顔を見るなり手を掴んでブンブンされる



『日和くん、痛い……』



「Aと会えるなんてね！いい日和！」



『あぁ、それはどうも。』



「覚えているかい？ボクが夢ノ咲を離れる時に言ったこと」



あ、なんだっけ……



＿＿もし、ボクが強いアイドルになって君に会いに行く時、それはプロポーズだね！



なんて、変な事言われたっけ



『いや、うん。覚えてるけど
今回は会いに来たんじゃなくて、たまたま、でしょ？』



「細かい事は気にしないよ、Aちゃん」



つまり、それは私にプロポーズしてるんですね。



「Aちゃん、一年前から君のことがすきだよ。」



1日のうちに告白してされるって、どこの少女漫画だよ。



『ごめん、日和くんとは付き合えない。』



「朔間、零くん？」



『＿＿なん、で…知って！？』



「だって君、去年から零くんにベッタリだね！」



なにそれ、知らない



「はいはい、日和くん？それ以上は言ってはいけないよ？」



私が先輩にベッタリ……？



.


＿＿＿

日和の口調わかんない！

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