朔間零が血を嫌う理由【朔間零】

理由21 ページ21

「と、いうわけで！」



女神、やめて。そんな可愛い顔で私を見ないで〜



「Aちゃん、朔間先輩のことを洗いざらい話してもらおうか〜！」



『……は？先輩のこと！？』



「うんうん！恋バナなんだから！」



『や、やだ。』



「悪い子はお仕置きなんだから〜！」



『あっ、やめっ………



ねえ、私擽りきかないよ』



「え？」



あんずはキャッキャウフフを望んでいたのか知らないけど。ずーんって顔しないで！女神！



『でも、先輩のことでしょ。恋バナらしいこと言ってあげるよ


私、先輩が好きみたい』



「そーだよね！そうだよね！！」



『わっ、いきなり抱きつかないで！』



「合宿終わったら告白してみたら？」



告白、ね……



『わかった、してみる。告白。』



「うんうん！きっと朔間先輩は寝てるから軽音部室で告白だね！
大丈夫！きっと上手くいくよ！」



『私、頑張るね！』



そうだ、当たって砕けろA。私なら出来る、はず。



頑張ろ。





.






その日私は夢をみた




＿＿なぁ、お前と俺は敵同士だろ？



＿＿そう、ですね



＿＿なら、こんな関係、もうやめよ？



＿＿っ、いや、です



＿＿嫌とか、関係ねーし



＿＿やだ！零さん！だって私は……







『ん、んぅ、？』



なんか、すごい夢を見た気がする。


えっと、なんだっけ……


忘れた……



「おはよ〜、Aちゃん」



『おはよ〜、あんず』



「放課後、告白するの？」



『あはは、放課後ね。じゃあ、放課後する』



結果、聞かせてね。なんて言うあんず



『いい結果、まっててね！』



AA、17歳。



今日、好きな人に告白します。



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