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十七話 ページ18

××









『おはよう宗』



宗「おはよう、と言いたいところだがもう昼なのだよ。君はもう少し生活習慣を見つめ直した方がいい」



『うっ……』










あれから約一週間。元々順応性が高かった私は今の生活に慣れ始めていた。



正午くらいにベッドから起き上がり、着替えてから宗のいるリビングへと駆け下りると、宗が紅茶を飲みながら何やら作業をしていた。



そのまま視線を横へズラせばそこには宗が作ってくれた朝食があり、私はありがとう、と言って席に座る。最初は食べながらスマホとかいじってたんだけど、今では食事中も宗と会話をするのがマイブーム。



宗は深堀りしないから接しやすいし、普通に趣味も合うから話が盛り上がるんだよね











『今日は何しよっか?』



宗「君には食事を終えた後にこれを見てほしいのだよ」



『ん?……スケッチブック?』



宗「ああ、その付箋が貼ってあるページを見て、君がどう感じたのか教えて欲しいのだよ」










食器を静かに置いて、パラパラと受け取ったスケブに一通り目を通す。



感想としては流石五奇人が一人だなって感じ。こんなに素敵な衣装を作って貰えたらきっと誰もが笑顔になるんだろうね………だってこんなにも美しいのだから。




やっぱり雲の上の人なんだな、この人も。




そう思った私は任せてよ!と宗に笑いかける。すると宗はいっそう眉を顰めて私を見つめた。それに対して首を傾げると、宗は深いため息を零して口を開いた。











宗「何故、僕が君にこれを渡したと思う?」



『えっ……………そ、そこに私がいたから、とか?』



宗「ノンッ!!」










机に置いたスケブを指さしながら疑問を私にぶつけた宗に首を傾げながらそう答えると、大声で否定された。



じゃあ何で?と聞くと、宗は驚いたように目を見開き、次第に悲しそうな目をしてそのまま黙ってしまった。どうしてそんな悲痛そうな表情をするのだろうか?



こっちに来て少しは賢くなったつもりだったけど、やっぱりまだ難しいなぁ。



なんて考えた私はご馳走様でした、と呟いてから食器の片付けを終わらせ、逃げるようにしてその場を離れた。








最近の私、


逃げてばかりだな〜………なんて、







××

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みるくてぃー(プロフ) - 鳳凰さん» 素敵なコメントありがとうございます!とても励みになります!!不定期更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです♪ (8月22日 11時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰 - 二十四話で推し達がいるの嬉しすぎる!!お話もとても面白いので更新楽しみにしてます!頑張ってください🌸 (8月21日 15時) (レス) @page25 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2023年2月12日 22時

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