53.留学 ページ3
[A]
シンドバッド「し、しかし…。
それはどのくらいの期間になるのかい?」
A「んー、まだ未定かな?」
シンドバッド「それでは困る。
シンドリアの国の貿易を進めるのもAがやっていた。
君の力が必要なんだ。
今すぐとは言わないが、
出来るだけ早く帰ってきてくれないか?」
A「……………えっと…」
確かに私はパルミラ王女としての
権力があったからそれでシンドリアの貿易の手伝いはしていたけど………
ジュダル「なぁバカ殿。
それはAが決めることだろ。
お前の国の貿易は自分でやれよ。
それとも他国の王女がやらないと出来ないのか?」
シンドバッド「っ……………
それもそうだな。
よし!分かった。
A、気が済むまで煌帝国に留学してればいい。
また気が向いてシンドリアに帰ってくるとなったら、連絡をしてくれ。」
A「ごめんね、シン…。ありがとう。」
私は正式に煌帝国に留学する事になった。
シンとの会話も終わり、
私はジュダルと庭を散歩していた。
ジュダル「それにしてもAは随分と
バカ殿に気に入られてるみてぇだな。」
A「そうかな…?
付き合いが長いからだと思うよ。」
ズキーーーン
A「っ……………」
急に耳鳴りが。
若干ふらついてしまった。
ジュダル「おい、大丈夫か?」
A「う、うん。大丈夫。気のせいかな。」
一瞬何かの声が聞こえたような気もした。
ジュダル「そういえば、明日白龍やババアがシンドリアに留学するらしいぜ。」
A「白龍と紅玉が?
そうなんだ。そしたらアラジンくん達にもきっと会えるのかな。」
ジュダル「あのチビのマギか。
あいつ一体何者なんだ?」
A「私にもよく分からない。
きっと本人も自分が何者なのか探してる感じだった。」
そんな事を話しながら
私たちは部屋に帰った。
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作者名:花月 | 作成日時:2020年10月16日 2時