検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:9,385 hit

6 ページ7

戸を開いて最初に見えたこの光景は、予想していたものと遥かに違い
理解するのにすごく時間がかかった


いつもはちゃぶ台が置いてある座敷の真ん中には
切り刻まれ、血で赤く染まったカカ様がリボンの紐で結ばれていた


カカ様の血は畳に染み込み、少し黒ずんでいて、それがどうにもリアルに見えた



貴「…カ、カカ様…?冗談だよね…?白木と組んで私を驚かそうとしてるの…、?」


ここで誰でもいいからドッキリでしたー!って陽気な声で出てきてくれないものだろうか



ヒュー、ヒュー
と、カカ様の虫のような息遣いが聞こえる

こんなに血を出しているけど、カカ様はまだ生きてる!!!

そうだ、白木を呼ばなきゃ
そして直してもらう!


冷静な判断が出来なくなっていた私は白木を呼ぶために身を翻したが

それは後ろにいた人によって妨げられた

貴「…いたぃ!…!白木!!」


真後ろにいたためぶつかってしまったのは探しに行こうと思っていた白木だったようで

貴「白木!カカ様が大変なの!直して!」


でも白木は黙ったままで、ニコッといつもどうり笑う
それはいつもの笑顔なのに不気味で…

白「一生忘れられないプレゼントっていったでしょう?」


貴「…え?」

理解、できない

なに?白木がカカ様をこうしたって言うの?

なんで?どうして?そんなことする意味ないじゃない


貴「…嘘でしょ?」

私が発したこの言葉は確認でもなんでもない
ただの望みだった


白「いいえ?僕がやりました。」

力なく私はそのまま座り込む

なんでカカ様がこんな目に会わなきゃ…?


ア「……う、」

!!

貴「カカ様!?カカ様大丈夫!?」

さっきまでなかった意識が戻ったようで薄らと目を開いていた


ア「…カナメ、逃げ…」



シャキン__
私の後ろに居たはずの白木がいつの間にかカカ様の隣に行き、首元に刀を当てていた


貴「!や、やめて!カカ様をころ、さないで!!私にはカカ様しかいないの!」


カカ様がいなくなってしまったら私はひとりぼっちだ

味方は誰もいなくなる

いやだいやだ!まだカカ様と一緒にいたい!

貴「カカ様!カカ様!!」

助けたい、逃げたい、
でも私は医療忍術は全く教えられていないし、戦闘力にしても今のままでは白木に全く歯が立たない


ア「…大丈夫、1人じゃない、助けてくれる…」

だれが!助けてくれるって言うの!?誰も来ないじゃない!

ア「…」
それは白木に聞こえないよう口パクだった








『火の国のはたけカカシ』

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:BORUTO , NARUTO   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

和辛子 - 最っ高です!更新お待ちしてます! (2022年2月1日 11時) (レス) @page9 id: bb9478b7a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨト | 作成日時:2018年4月20日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。