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14枠*バルバット王宮にて ページ16

“次の日の朝”


__バルバット王宮 -客間-




「オイ。なぜ俺の国、シンドリアとの交易を打ち切った?」

「ワケを聞かせてもらおうか。」


バルバットに来た本来の目的である、船舶貿易の再開……私達は現国王であるアブマド、サブマド・サルージャと謁見をしていた。


客間に通されたシンドバッドは、すぐに本題を切り出し、昨日の態度とは一転して真剣な面持ちをしている。

こういう表情を見ると、シンドバッドは王様なんだなと、改めて思う。

いつもこうならいいのに、と思ったのは秘密。



「ハハ、まあまあシンドバッドおじさん!お久し振りでしなあ」


そう言ったアブマド王は脂汗をかいている。


昔から、何故だか好意を持てない。なんというか、国民の事を思っていないような感じがするのだ。

私の勘違いだと良かったのだけれど、話を聞いている限りそうでも無さそうなので、これからのバルバットが心配になってくる。


……いい国、だったんだけどな。



_

しばらくシンドバッド王と、アブマド王とで話していた。

内容を簡単に要約すれば、


“貿易は再開できない。何故なら義賊、霧の団が活動しているから”


霧の団__規模数百人の反政府軍。なんでも、盗んだ金品は民衆に分け与えているようで、国民の支持は大きいみたいだ。

そして、不思議な魔術を身に付けて活動しており、国軍も手に終えないのだとか。


さらにアブマドは、

“再開してほしければ、シンドバッドがなんとかしろ”

と、言うのだ。


本当なんなのこの王は……!


思わず感情が表に出ていたようで、ジャーファルに落ち着きなさい、と耳打ちされる。


そんな私に向け、ヒイッという声をあげたのはサブマド副王。

……怯えられてしまった。




「……ほ〜〜お。なんとかしていいんだな?」


しばらく間を置いてから。

そんな我が王の声が堂々と、客間に響いた。

15枠*バルバット王宮にて 2→←13枠*王としての自覚は何処へ



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夢の番人 - とても面白い話しです!見てて好きだなーって思いました!!これからも頑張ってください!応援してます! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 94468bca56 (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - あまおうさん» 初めまして!ありがとうございます!そういっていただけると、とても励みになります…!これからも頑張ります! (2017年1月19日 21時) (レス) id: 79895c30ee (このIDを非表示/違反報告)
あまおう - あと、初作品なのに地雷踏んでなかったり、わかりやすくてさすがだと思います!笑 このまま是非更新してください!! (2017年1月18日 19時) (レス) id: 85dee18d4e (このIDを非表示/違反報告)
あまおう - いいですね! 設定がとても好きです! 応援しているので、これからも頑張ってください!! (2017年1月18日 19時) (レス) id: 85dee18d4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れんげ | 作成日時:2017年1月12日 0時

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