【銀魂】絡繰少女はドS青年の夢を見るか？【沖田総悟】

ペット ページ15

チリン、チリンと鈴の音が響く。
音の出どころはからくり女、もといAの首元。


鈴付きの首輪はAが歩く度、小さな金属の音色を響かせていた。
ついでに鎖の音も。


Aを拾ってから3日経った今日、非番を利用して俺はAを屯所の外へと連れ出した。
それというのも、Aに人間らしい人格を作らせるための人間観察は屯所ん中じゃ無理だと判断したからだ。


機械に性別はねーだろうが、一応Aは女型の機体。
なら作る人格も女の物が良いんだろーが…生憎屯所は男所帯、参考になる女なんざ居るわけもなく。
ガラの悪ィ野郎ばっか見せてたら、如何にも女ですって感じの見た目で至極口の悪ィガサツ女が出来上がるこたァ間違いねェ。


ガサツな女はチャイナや(言えば殺されそうだが)姐御だけで十分だ。
そんなわけで、俺はAになるべく女らしい人格を作らせるべく、屯所の外で人間観察をさせることにした。


「どーだ、疑似人格形成とやらは順調かィ」

「否定。何やら周囲から遠巻きに見られており、会話らしい会話が収集できません」

「そりゃ参ったねィ。俺らはただ普通に歩いてるだけなのに、世間サマの目は冷てーや」

「いや世間サマの目冷たくさせてんのお前ェエエエ!!」


Aの首に繋がった鎖を引きながら歩いてたら、何処からともなく喧しい大声上げながら出てきたマヨ方クソヤロー。
何で此処に居やがんだこいつ。

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